山幸彦のこどものお墓

日本神話の海幸彦・山幸彦はよく知られていますね
その山幸彦が釣り針探しに海の底に出かけて見初められて結婚したのがワダツミノカミの娘の豊玉姫
その子が産屋の鵜の羽の屋根がふきあがらぬうちに産まれたのでウガヤフキアエズと名付けられました
でも、豊玉姫は山幸彦に産時の姿を見られて恥じて海の中へ帰ってしまい、代わりに妹の玉依姫ウガヤフキアエズの養育を頼むのです

ウガヤフキアエズ神武天皇の父とされています
神武天皇の子が神八井耳尊、その子が阿蘇の祖神、健磐龍命です

ウガヤフキアエズが亡くなり埋葬された場所が日本書紀の神代紀に記されています
「ヒコナギサウガヤフキアエズ崩ず、因りて日向(ひむき)の吾平(あいら)の山の上(ほとり)の陵に葬る。」


今は相良地区となっている熊本県鹿本郡菊鹿町相良、この地には
世界の珍種で天然記念物の”アイラトビカズラ”及び、木彫刻坐像としては日本一の大きさを誇る千手観音様の在所として知られている相良寺があります


その隣には吾平神社があります

でも、ここ地元の人がウガヤフキアエズのお墓といい伝えて崇敬する通称「稜(みささぎ)」さんと呼んでいる場所は古代史に関心を持つ人以外にはほとんど知られていないようです
今日は地名研究会のメンバーさんとお詣りに行きました

参拝殿正面には菊の紋章があります
吾平神社もそうですが、ここの注連縄も通常見かけるのとは違って
竹に縄を巻きつけたものです
なぜ、こんな形なのだろうか?
ここではこれが注連縄だよって、地元の方は当たり前の様子

私はまだ勉強不足で、歴史のつながりや人物ががよく理解できていないので説明不足で申し訳ないです


でも地名研究会で知り得たことで私の頭の中では架空の存在だった人々が突然時空を超えて活き活きと動きだします
今、その面白さにはまっています