2005-01-01から1年間の記事一覧

魔女キリコと蕎麦屋のコダワリさんとの井戸端会議

ここの蕎麦屋には「蕎麦シャブ」というメニューがある。生蕎麦を鍋の湯に一口分入れて浮いてきたのを漬け汁で食べる。うん美味い。 店長が言う。「家ではどんな鍋するね」。魔女キリコが応える。野菜のエキスだけの鍋でしょう、それと白菜だけの体液でばら肉…

今日も温泉、共同湯

こんにちわ、とドアを開け風呂場へ入る。湯気であまり見えないが、浴槽につかり歯を磨いている人がいた。隣の人はひげをそりながら、かみそりを時々桶に突っ込みバチャバチャさせている。 そうなんです、ここは集落の共同湯、奴留湯温泉。10人ぐらいでいっぱ…

植物工場で野菜も365日ライン生産とは

今年の寒波の為、野菜が値上がりするなか”最大の商機”と見る企業が出てきた。 野菜工場で野菜を"生産”する会社が「スーパー売り込みチャンスだ」と奮闘しているニュースである。 しかし、野菜は我々が「生産」するものでなく「成長をサポートする」ものであ…

1人で去るのは淋しい

身寄りが無い年配の男性を火葬をした。 集落の世話人など数名の立会いで收骨になったが、無言の收骨もにぎやかな收骨もどちらも遠慮したい思いがした。 死後数日経過して発見されたようだ。酒びたりの日々との話があり、この寒さとわびしさでは酒に頼りがち…

集落共同湯は会話が楽しい温泉

一句ひねって、冬ざれて 川どこの湯に ひたりけり、あ〜あいい湯だな! 満願寺温泉は炭酸水素塩泉のとてもきれいなお湯です。湯量が多く、もったいないほど垂れ流し。露天が川にあるため、川の水とドッキングして川から湯気がユラりユラりなんだけど、冬は寒…

迷信は多い

若い遺体は火葬時間も長く、骨も多く残る。收骨時に箸で拾う時も重たいので子供が掴むのは無理がある。しかも箸で叩いてもキィーンと響く。 この若い人の火葬は数日前の友引の日にあった。葬式は翌日にすると遺族の方が言っていたが、何故、友引の日に葬式を…

こだわり蕎麦屋でのお話

黒川温泉の蕎麦屋で魔女が今日もお手伝い。 今日は寒いのでお客さんはこないでしょうね、瀬の本高原近くのスキー場にも車は4〜5台らしいな、など暇な話をしていた時お客さんが一組。「いらっしゃませ」。 孫を連れたおばあちゃんとお嫁さんだけ、男性の姿無…

仏さんとエンジェル

收骨する時に骨壷に最後に入るお骨は「のど仏」ですが、こののど仏は誰にでもある。 僕は長い間思ってた、男にしかないのど仏と。男性ののどから飛び出しているのは軟骨であり、これは燃えてしまうから骨としては残らない。つまり收骨できないのど仏である。…

たいへんですよ

これは昨日の話です。 九州の雪国・小国郷でも今年の雪と低温は一大事だったようだ。 事故の話。友人の運転する軽自動車に前方から横滑りになって車が滑ってくる。アッと思うが遅い、ドーンとぶつかりフロントと助手席ドアが大破してしまった。下り坂で朝10…

今年もまた終の棲家は決まらず、だが

今年も決まりそうもありません。定住の地です。 友人から競売物件あるぞ、との連絡があったけど北東向きの杉林のため日当たりが若干の問題がある感じ。明日見に行ってこようと思うけどたぶんダメかな。 しかし今、これ有力じゃないかなと思う土地二つがあり…

激論する評論家たち

火葬が終わり收骨室で白骨と対面した遺族は、評論家に突如変身する。 拾った言葉の数々。「骨がぼろぼろになっとる、骨粗しょう症と違うか」「胸が悪かったんで胸の骨の色がかわっとるだろ。他と違うな」「頭蓋骨の色白かナッ、この人は頭良かったんじゃろ」…

コダワリの蕎麦屋で

子供作成の雪だるまを横目に見て、魔女がお手伝いする黒川温泉のこだわり蕎麦屋さんでの一つの風景ばなしです。 12月はやはり師走というか、みんな忙しいからお客さんも少ない。先週は大雪のせいもあるだろうが、ほとんど暇とマスターも嘆く事頻繁であった。…

雪中火葬、人間の生死は自然の営みのなかにある

火葬場全体を包み込む雪を排除しないと遺体も搬入できない。 雪かきをした。雪は止んでいたので助かったが、雪かきにはスコップではダメ。雪がへばりついてはなれないし、綿雪以外は重たくてすぐばてるから、プラスチックの雪かき専用のスコップを使う。軽量…

キムチは美味いが失敗談もある

在日コリアンのオモニ(母)ほどではないがキムチを作ってみた。 僕のキムチは薬食同源の陰陽五行説に習って、味より理屈に傾いたキムチです。五色は赤の唐辛子、緑のネギ、黄のニンニクandしょうが、白は白菜and大根、黒は塩辛。そして五味は塩がアミエビan…

黒川温泉の事故

黒川温泉も大雪に見舞われ、キャンセル相次いでいるだろうなと思いきや満室の旅館が多いらしい。黒川は家族や友人連れの客が多いので正月を避けた人やこじんまりとクリスマスを楽しむお客さんが多いのが原因のようだ。 黒川に行く途中の道路でパトカー二台を…

ゆず湯と大根干し葉湯どちらがいい

22日にゆず風呂の事を書いたが、ゆずは香りだけではないのか効用は何なんだろうかと思っていたら、隣の魔女がレクチャーしてくれた。 「柑橘系には精油が含まれ、血液の循環を促進してくれるから体が温まるのです。他に、ある研究では、ガンにも良いといわれ…

冬至

今日は冬至で一年中で昼が最も短く、夜が最も長い日であるが、雪がこれだけ積もれば「白色と静寂」がすべてを包み込み、昼間でも夜のような気配を肌に感じてしまう。 今日は冬至カボチャを食し、ゆず風呂にはいる習慣があるようだ。 ゆず風呂には数年前、京…

交通事故

お年よりの交通事故死の火葬をした。 道路横断中に乗用車にはねられて亡くなられた。運転していた人には条件が悪かったかもしれない。カーブの下り道、しかももやがかかっていた見通しが悪い時間帯。前方不注意になるだろうか。はねた人、はねられた人にとっ…

足跡

左が176センチ身長の私の足、長靴跡。右が動物の足跡。 鹿ではないし、熊でもない。狸やハクビシンでは大きすぎる。当然うさぎでもない。猪はこんな足を持っていただろうか。 ビニールハウスのなかにも足跡があったが、小さなコマツナの畝のあいだをほじくっ…

雪より低温

低温注意報 阿蘇は、最高気温がマイナス1℃、最低気温がマイナス10℃です。札幌がそれぞれ1℃、マイナス6℃だなんて信じられない。鹿児島が最高6℃最低マイナス2℃なんだから全国が冷蔵庫日本になってしまった。 こんな時は道路に注意。阿蘇も国道は除雪さ…

残念なこと

志免中学校御中 「召集令状」授業について意見申し上げます。 学校側の「授業の狙い」が何であれ、生徒の答えにたいし「非国民」と記す事は、学校側の思想信条が意図されていると言われても仕方ないと思います。これは教育と言うものでなく断罪とかんぜざる…

不思議な光景

多くの遺族は、火葬前と火葬後の表情が変る。 火葬前は、遺体に人として接する事ができる最後の瞬間である。高ぶる感情を全身で表す人や奥底に留める人様々な態様がお棺を取り巻く。心を置き忘れたかのような表情をしながら。 しかし、火葬が終わり白骨体で…

雪畑

長靴で踏めばガリガリ、バリバリの雪に埋もれた坂道を登った山の中腹に畑がある。今日、三日間も閉ざされた畑に行った。 一面真っ白、野菜達がみな雪に埋もれている。かろうじて白菜が顔を覗かせていた。これでは凍結しているんではないだろうか。 12月にこ…

積雪17センチ

今日はまる一日降り続くのだろうか。 朝起きて室内温度が8℃でカーテン開けると外は「マッシロじゃなかか」「寒かばい」。 車もチェーン無しで走ってるが、ご当地さん達は四駆の軽トラなら後ろを重くするか、タイヤの空気を少し抜けば「大丈夫たい」と言う。…

阿蘇高菜

写真は10月15日播種の阿蘇高菜。年を越し4月には収穫して漬物にする。 これら不結球性の菜類を”ツケナ”と一般的に呼ぶが、すぐ恋して引っツクからだろうか。つまり、他花受粉を頻繁に行い雑種を生んでしまう。そのためか地域独特の菜っ葉があちこちにたくさ…

男性の自死

宿命なのか、波乱の人生最後は自殺だった。 心を奪われた人が突然の失踪、再婚後は勤務先での苦労。生活に困難さがつきまとっていたようだ。すべてを一身に背負ったであろう男性の選んだ人生とは、死であった。 1998年ごろから自殺者は急増して昨年は一年間…

草小積み

カヤを束にして積み上げる「草小積み」は、冬場の牛の飼料に使うための保存方法。しかし、この風景は今はほとんど見られず、大型草刈り機であっという間に白いビニールに包まれた塊が見られる。 この牧草を食べた牛は、”穀物飼料”で育った牛より脂肪分が少な…

忘れられない出来事

神戸ルミナリエが今日から始まるようだ。 関西を離れて阿蘇に来たが、「神戸淡路大震災」95年1月17日は忘れられない。 24時間、365日、一生の日々、人間すべての人に平等に与えられているはずの時間の中で起きることが、不平等の時もある。人間の…

ワークショップ報告(於東京)その四

ワークショップも最後の日(実は6日です)。 植物や動物のエッセンスはそれらがどんな環境に生息しているか、形、色、性質、などにより働きが違うのでそのメッセージを的確に感じとらなければならない。カード・インスピレーション、ダウジング、キネシオロジ…

越冬する玉葱

玉葱の苗はこのまま越冬するだろう。 越冬時の苗サイズが肝心。大きすぎてもダメ小さすぎてもダメ。冷涼地は早めに暖地は遅めに蒔く。寒さに強いのは小さい時。京都にいる時に真冬、ランニングで遊んでいる子がいたのにはビックリした。小6か中1ぐらいだっ…