泳げたんですが・・・

水俣の海の側で生まれたんですもの水は怖くないです、
小さい時から浅い箇所でちゃぽちゃぽやってたらしいです


それに父が川にワタリガニやうなぎの仕掛けをしていましたので、一緒に採り行ってました
潜るのも怖くないんです
水の中は温かくてきらきらとまばゆくて綺麗でしたから



ただ、足が底につかない状態が怖いのです

小学生一年の頃かな〜
水俣川の上流に流れが緩やかな箇所があり、泳いだり、魚をとったりと夏は子供達で賑わってました

ある日、浮き輪に腰掛けてプカプカと漂っていたとき、男の子が泳いできて浮き輪を揺らしたんです
そのはずみでひっくり返って・・・必死で浮き輪に捕まりましたが、足が底に届きません
川の流れは緩やかでしたが、底は見えないほど深いところでした
もう、怖くて怖くて・・・岸にどのようにしてたどり着いたかは覚えていません
それからは誰が誘っても泳ぎには行きませんでした
そして、小学4年の時に結核になり、体育の授業は見学してました
一時期よくなりましたが中学生の時に再発、それ以来ずっと泳いでいませんでした


う〜ん、かっては25メートル往復泳げたことがあるんです
子どもたちが小さい時住んでいた地域が川より低くて、
もし氾濫したら・・・泳げなければやばいと思い、子供たちをスイミングスクールに通わせたんです
で、よくよく考えたら、私が泳げないんだからやばい!子供を助けられない!と真剣に思い習いに行ったんです(今考えると、可笑しい)

先生は言います
人は浮くようにできている、力が入りすぎるから沈むのです
理屈はわかる・・・死んだら浮かぶもの、ね〜


でも、ふわっと浮き上がる瞬間が怖い!
足が地につかない!これでパニックになる
(ははは〜生き方は地に足がついてないのにね〜)



それでも、子供のため子供のためと頑張って、クロールで往復できるようにはなったんだけど・・・泳いでいてちっとも楽しくない!息継ぎが苦しい!

そのうち、子供は大会に出るほどに上達してきました
で、溺れそうになったら子供が助けてくれる、な〜んて勝手に思い込んで辞めてしまったのです
全く、理由にならない理由、言い訳でガンスな〜


いやいや、楽しくないことに費やす時間とお金は究極の無駄使い!です〜う

でも、今、水中で楽しく遊んでいると、隣のコースで大先輩らしいご婦人がすいすい泳いでいます
う〜ん、楽しそう!それに、スリムで




泳ぎ、習おうかな〜