ポストに奇怪なものが

巣箱

【4・16追記:旅の疲れと清兵衛のせいか、ハナは夕食に手を出さなかったが、今日は食べてくれた。昨夜の小糠雨に濡れた体は冷え、気持ちもなえていたのに良かった】

  • 早朝にトントン戸をたたく

いつもは小鳥のさえずりで起こされるが、今日は「コンコン」玄関の音で目が覚めた。
ーうんっ7時、こんな早く誰だろう
戸を開けても誰もいない。しばらくするとまた「コンコン」。
静まり返ったもやだけのドアの向こうには誰もいない。新聞を取るためにポストを覗くと、何とコケが敷き詰められている。

ー誰かいたずらしている。子供だろうか
ー新聞配達屋さんはそんなことしないだろうし、まさかポストマンもしないしな
ー新聞の人が雨に濡れないようにしたのかも、、、
ーなんでコケやねん。でも聞いてみようか

  • 犯人発見

隠れること数分。犯人が来た。
それは小鳥だった。ジョウビタキか。木の根っこのコケをつつき運んでいる。そして、ポストの入り口をつついていた。
ーこの音だったのか

  • 巣箱がポストに


ポストを下に置き、手製の巣箱をポストの位置に置いた。
それからまったく小鳥は寄らなくなった。一度は来たが、巣箱ポストは見向きもせず本物のポストを用心して見ながら二度と来なくなった。
その後、巣箱ポストにコケを入れ直しての毎朝二日間の観察も徒労に終わった。
つがいの小鳥にとっての巣作りは自らの手で、でした。来年は反省して4月初めには良い巣になるようにゴメンナサイ。