ヒョウとともにハナがきた

空港

  • ヒョウは「雹」

霰(あられ)では無い。バラバラと突然に雹(ひょう)が降ってきた。農家の人が言っていたが、雹が降ると野菜の苗がやられてしまう、と。そして今度はバリバリと春雷だ。いつぱつ二発とどろいた雷もすぐに終わり、一転晴れてきた。

  • ハナは「愛犬ハナ」


雹と春雷を前触れに愛犬「ハナ」が我が家に来た。
私の奥さん、別名”魔女キリコ”の実家、東京のご両親が育てていた犬を「ハナ」と言う。事情で我々と暮らすことになったのである。
空港に迎えにいき、ターミナルとは離れた建物にある荷物受け取り窓口でご対面となった。

  • いけめん清兵衛は嫉妬心の塊

一方、迎える側の我が家の主、生後五ヶ月オスの愛犬「いけめん清兵衛」は変な奴が来た、俺の家族になるのかな、一晩だけかな、俺と同じご飯を食べているけしからん、僕のお父さん(私のこと)に甘えてるそんなことするな、など頭の中はパニック状態なんだろうか、これまでのしぐさや態度と180度違う行動にでる。私が「ハナ」に触ると間に割り込み私の顔をなめることに止まらず「ハナ」に向かってけたたましく吼えるや否や噛み付く始末。走るのも自分が先。自分のハウスの場所は一段高くないとダメ。ご飯も自分が食べてから。
「ハナ」は、メスで人間年齢にして50歳ぐらいだから、相手にしない無視状態なんだが「清兵衛」の精神状態は、疑心暗鬼に被害妄想が増幅された超人間的状態になっている。私がパニックになりそう。ハナが小ざかしい清兵衛餓鬼め!!と思ったかどうか、知らん振りの態度には頭が下がり、可愛そうになる。