今週のお題・ついつい行きたくなる場所・池袋サンシャイン

子供の頃から高いところが好き
住んでいた家も、その地域では小高い山の中腹、住宅が見下ろせた
高い木に登るのもすき
枝にまたがり、ぼさーと下界を眺めているのが好きだった


30年前、超高層ビルの中では自宅から一番近い所に池袋サンシャインプリンスホテルができた
元カレは超高層ビルの建設マン、だから工事中も何度も足を運んだ
完成を待ちわびて展望台へのエレベーターから降りたとき、360度のパノラマに圧倒された
それから水族館、プラネタリウム、劇場、そしてレストランと頻繁に出かけた
九州の友人が上京すると案内するのは上野・浅草でも東京タワーでもなく、池袋・サンシャインシティ
ユスボウと最初に待ち合わせたのも展望台
お互い、子供の頃しか知らなかったから、わかるかどうか不安だった
案の定、お互いを探せない、確認の携帯電話は通じない
何回か、通り過ぎたとき、不安そうに座っている男性がいた
眼は子供のときと同じだった
ホッとして「夜景を見ましょうよ」と窓際に誘ったら、後ずさりして
「ボク、高所恐怖症なんだ」


それでも、上京するたびに展望台に付き合ってくれた
でも、決して窓すれすれには近寄らない
ここのレストランで食事をするのを楽しみにしていただけ


高い崖の上にいる夢を頻繁に見る
そのまま腕を伸ばせば、飛べそうな気がしている



        ”ああ、人はむかし、むかし、鳥だったのかもしれないね、こんなにも、こんなにも、空が恋しい”  
                  中島みゆき  この空を飛べたら


いまでも、上京すると、時々展望台に登っていく