つわぶき

二日続きの雨だけど寒くないので救われる
これで、寒かったら、湯たんぽ抱えて泣いてるよ


ひと雨ごとに庭の景色が変わっていく

ウリノキは緑黄色、クヌギは栗色、
そして猩猩緋色のヤマボウシ



中黄色のツワブキ(石蕗)の花が咲き始めた

水俣の海岸から、採ってきては植え、採ってきては植えとしたものだ
晩秋の枯れた色味の中で
青々とした葉とかわいらしい花で周りを明るくしてくれる



母に皮膚がんが見つかって、手術をするかどうかの検査入院をしている
場所が顔なので、広がると醜くなるから手術をと医者は言っている
でも、もう90歳
インシュリンを打ちながらの身で、耐え切れるかどうか、というより
まだ、3日しか入院してないのにベッドでの生活は痴呆症状を悪化させているみたいだ
今までは杖を付きながらも、散歩散歩と嬉々として歩いていたのに
顔の表情もなくなり、ベッドから起き上がるのも大儀そう
大丈夫なときと全くダメなときの差が激しい
一般病棟で看護師も足りなくて声掛けなどないし、紙おむつのまま


「姉ちゃん、このままでは母さん、おかしくなるよ」
と、妹から深刻な電話が来た

急遽、明日出かけることにする
ワンは隣の兄ちゃんが面倒見てくれることになった



このまま、寝たきりにはさせたくない
一旦退院させるかどうか
今までのようなショートステイが、できるかどうか
病人でも受け入れてくれる介護施設があるかどうか



”つわぶき”の花言葉は「困難に負けない」
1週間ぐらい留守にします