灯籠浪漫

皆様、まだ続く沖縄旅行記にお付き合い下さりありがとうございます
少々、お疲れ気味でございましょう、今宵はしばし幻想的な浪漫の世界でお遊びくださいませ                               

ここは昔、熊本から福岡県小倉を結ぶ参勤交代の豊前街道で第一の宿場町として栄えた熊本県の山鹿(やまが)市でございます
古代から続く灯りの祭典「山鹿灯籠まつり」ご存知の方もいらっしゃることでしょう
      
頭上に木や金具を使わず和紙と少しの糊だけで作られた灯籠をのせ「よへや節」の調べに乗り
女性たちが優雅に踊る「千人灯籠踊り」、幾重にも重なる灯りの輪は真夏の夜を彩る風物詩でもございます
その由来は、濃霧に行手を阻まれた景行天皇の巡幸を、松明を掲げ山鹿の里人がお出迎えした事といわれています



そして冬の灯りの祭典が
豊前街道を数千のろうそくの灯りで包む「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」でございます
たくさんの灯りのオブジェが、私が今おります、
建築100周年をむかえる国の重要文化財の芝居小屋「八千代座」の周辺や、

                      [

街道沿いの「山鹿灯籠民芸館前、
少し奥に入った、西の高野山とも呼ばれる真言宗名刹の「金剛乗寺」の境内などにも飾られます



数千の灯りが一つずつ人の手でともされ、街全体が柔らかい光で幻想的な表情へとかわります
竹灯りや和傘灯りの彩りは妖しくも温かい異次元へと皆様をいざなうことでございましょう

          
                     [
”夜目・遠目、傘の内”ともうします
女性の皆様、ここでは、どなた様も「お美しい人」でございますよ