もうちょっと続く旅日記・宮島弥山

”おおっ、いい匂い!”
「どやーっ、”うえの”の穴子弁当、旨いで〜、
でも、や〜らない!
鹿に食べ物をやらないで下さいって、言われてるもん」

”ちゃん!お腹すいた〜”
”大五郎もがまんの子であったぞ”



すんまそん!神の山でおふざけしてしもうて・・・




厳島(宮島)は、約6000年前に瀬戸内海ができたとき対岸と分離して島になりました
古代から霊威が感じられ島全体が信仰の対象でした。593年厳島神が御鎮座され、平安時代頃から山岳宗教の対象になっていました

厳島の最高峰が弥山で535mです。
806年に弘法大師が草庵を結び「須弥山」になぞらえ、弥山と名づけられました。大部分が「弥山原始林」で国の天然記念物に指定されています。また巨岩が多く露出しており、頂上岩をはじめくぐり岩や幕岩など名前が付いている巨岩が数多くあります。


厳島神社の奥宮である御山神社が鎮座していると聞いていましたので、まずそこからお参りしようと想いました
ロープエィを2つ乗り換えて獅子岩駅でおりると、見晴らしのいい獅子岩展望台へと出ます
当日は生憎の小雨模様、墨絵のような瀬戸内海です

そこから真正面に見える弥山山頂へは原始林の遊歩道を30分ぐらい歩きます
まず、弥山本堂そして不消霊火堂(きえずのれいかどう)へたどり着きます

ここは弘法大師が宮島で修行をした時に焚かれた護摩の火がおよそ1200年間、昼夜燃え続け、元火の絶えない霊火といわれ、広島平和記念公園の平和の灯の火の一つでもあります
そして、大茶釜の湯は万病に効く霊水と言われています。


ただ、ここに”恋人の聖地”のプレートがあるのが違和感を感じました
消えずの愛の火というのでしょうか?
でも、はらはらドキドキのない人生なんて面白いのかな〜?
ねえ空海さん、どう想いますか?