終の棲家探し№One

早期退職制度を使い大阪から阿蘇まで土地探しに来ること数回。やっと畑だけは借りる事が出来たけど住まいはなかなか決まらなかった。やっと決めたのが4畳半二間の間借り(「満願寺通信」参照)。農家なので風はスースーするし、枕元にポタリと落ちてきたのはムカデ。虫の運動会は畳で毎日開催。というわけでもないが、次の引越先はレンタル別荘。実家に預けていた家財一式の一部を収める事が出来た。本音は「ここも長くなさそうだな」。
ある日畑にいると不動産屋の訪問があった。どこで話を聞いたか別荘分譲の業者ではないか。丁寧にお断りして追い払った。我々はのんびりと田舎に定住したいのですよ。別荘ではないのです。
阿蘇には福岡方面から田舎暮らしに来る人が多いので、そんな人も頼りにしながら探しつづけた。川の傍で紅葉がきれいなところにも行った。決める寸前に売主の奥さんが耳打ちしてくれたのは「川に橋をつけてくれる上得意が見つかったと旦那衆が話てたけど注意して」。