魔女キリコと蕎麦屋のコダワリさんとの井戸端会議

ここの蕎麦屋には「蕎麦シャブ」というメニューがある。生蕎麦を鍋の湯に一口分入れて浮いてきたのを漬け汁で食べる。うん美味い。
店長が言う。「家ではどんな鍋するね」。魔女キリコが応える。野菜のエキスだけの鍋でしょう、それと白菜だけの体液でばら肉を入れる鍋に、ほうれん草とばら肉の常夜鍋、キムチちげ、鶏の水炊き、ちゃんこ鍋、粕鍋、サバ鍋。「サバ鍋って」。それは、刺身にできるぐらいの新鮮なサバをポンズともみじおろしで食べるのです。「ここらは昔は、サバは塩サバだった。新鮮な魚は無かったな」。