七草粥を食べる人日(じんじつ)の節句

「七草セット」の産地は小国地方、20年ほど続いています。出荷先は西日本。
秋に播種して一月に収穫、出荷だが自生は少ないようです。ハコベラは自家採種できるけど他は種子を購入してビニールハウス内で育成しているとのこと。田んぼによく見るコオニタビラコだが、移植したり栽培するのは難しくて、タンポポで代用する場合があるんだって。
ところで、春の七草は古来の話ですね、だからその品種が確定しているとは断定に無理があるようですよ。
スズナはスギナ、スズシロはダイコンの葉でよいとも言うし、ホトケノザにいたってはキク科のタビラコだ、いやシソ科のホトケノザなどの説がある。ホトケノザタンポポで代用できるのもロゼット状の植物だからなんだとも言われている。
春の山菜、野草はこの時期我々の身体にとってもマッチするから、エッセンスをいただき風習を楽しむ程度の気持ちでいいでしょう。

七草粥の日は、人日(じんじつ)の節句とものの本に書いてあった。
上巳の節句(ひなまつり)が3月3日、端午の節句、七夕の節句と続き重陽節句が9月9日、あわせて五節句というらしい。これも中国伝来で宮中の行事らしいが、おかげで我々庶民も楽しませていただいているんだ。
暦も昔は旧暦だから、現在の1月29日が昔の正月だ。だから百人一首の「春の野にいでて〜」は現在の2月の話と想像できる。案外、七草粥は2月だったかもしれない。現代の七草粥は、正月料理にあわせたビタミン補給と考えるのが合理的で妥当ではないだろうか。

  • 七草に関する恥ずかしい話

テレビのニュースを見ていたらなんとアナウンサーが公共の電波を使い大間違いを言っていたゾ。
スプラウトだから美味しいのですよね」だって。七草は小さいけど立派な大人なんですよ。決して”芽”ではありません。
「採れる次期はそれぞれ違うのに七つもそろえるのは大変」とも言う。七草に関してはみんな同じ時期ですよ。春の野草のワラビやぜんまい、フキ、ウド、タラの芽などは五月の連休時期にずれていくけど。
某「テレビ熊本」のアナウンサー嬢さんがんばろうゼ。 

  • 中国のお正月

中国の友人からメールが来た。
中国は旧正月だから1月29日になるのかな。

「こっちの正月料理は中華なんだけど(当たり前か。笑)
西南地域区では湯圓といって、小さい胡麻餡いり米団子の
味なしスープ浮かせ、を食べる習慣がある。
中国東北地域では餃子を家族で作って食べる。
オセチに変わるものとしては保存肉、燻製ソーセージや
軒下に干して乾燥して保存したハム、ソーセージなどが
よくある。
とにかくこの時期のそれぞれの地域の旬の材料で一番の
ご馳走がテーブルに並ぶようだ。
中国も広いので野菜の全く取れない北京などの東北では
漬物が多いのだろう。
また年中野菜が取れたり海岸が近い地域では日本にちかい
ものもある。
大根、カブの酢和えは中国から伝わったものだから
味もそっくり」