中年の死は無念いっぱい

年末年始の火葬が今年は多い。中年男性の火葬が続いた。
高齢者の火葬もあったが、これからも続くだろう人生を絶った男性の火葬は、表現できない複雑さを抱く。
自死」の男性は、九州を離れた遠いところから以前訪れた阿蘇の温泉地に最終地を決めていたのだろうか。遠路駆けつけた遺族もこの「自死」にとまどい、発見場所に何度も行き、その意味を知ろうとしていた。
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1998年に自殺者が年間3万人を突破して以来増える傾向にあるが、理由は「経済・生活問題」が多い。
中流時代が終わり下流時代といわれる「希望格差時代」、競争至上主義がここ数年加速度的に蔓延してきている状況がこの事態の要因である。共生のコミュニティーは完全に崩壊しつつあるといわざるをえない。