星祭と万燈籠

万燈籠

  • 節分は星祭

旧暦二十四節気大寒の最後の日が節分、2月3日。明日から新しい季節がはじまる、春風氷を解く、立春であり旧暦の七草でもある。
節分の日を大晦日として多くの人がお参りをするが、この阿蘇地方でも今日だけは、神社が一年の無病息災をお祈りする人でにぎわう。別名「星祭」と言われているようだ。いわれは知らないが、想像はできる。星と厄払いと大晦日、イメージは広がる。

以前、世界遺産の奈良・春日大社の節分万燈籠を見たことがある。
お盆の時とこの日年二回、3,000個の燈篭に灯がともる。
参道の石畳に古めかしい石灯籠が延々と続き、ふだんは静寂と重厚な雰囲気をひき立たせる石灯籠だが、ローソクの明かりで包まれるとそれは一変する。
障子紙の中で揺れる明かりにより、スピリチュアルワールドに迷い込んだような錯覚に置かれてしまう。私達の全存在がこの数千個の明かりに吸い込まれ、脳裏に奥深く永遠にひそんでしまうでしょう。
寒さの中、静かに回廊の釣灯篭へと歩き続ければ、そこに沈思黙考の自分をみるかもしれません。
今回は間に合いませんが、是非お盆の時にお参りしてください。