地神祭
[安穏な時が漂う空間]の具現化その三
今日は地神祭。天台宗のお寺の住職さんに来ていただいた。家族二人と施工者の三人が参加して厳かに約20分のイベントだったが、やっとここまで来たな、との思いで感無量。
- 神社かお寺か
一般的に言えば地鎮祭は神官さんが仕切るらしい。
私は気分でお寺さんにお願いした。空海の真言宗のお寺がいいのだが周りの助言から「このお寺がいいよ」のお寺さんに頼んでしまった。
- 地鎮か地神か
お寺さんに「地鎮祭をお願いします」と挨拶したら、”地神祭”と言われてしまった。漢字をイメージしてみたが、”鎮”と”神”はまったく意味違いだな、と思いつつ「よろしく」で日取りを決めた。
”鎮”はしずめるだから土地の神様がお怒りにならないようお願いすると言うことか。土地を傷つけるから怒るのかい。”神”は土地の神様のお祭りを一緒になって祝うの意味だろうから、家を建てるのもお祭りだ〜い、でいいような気もする。
- 特にこだわらない
「干支の甲寅の日、9月22日がいいと聞きましたが」とお坊さんに言えば、返された言葉は「三りんぼうを外してもらえればいつでもいいですよ」「仏教はこだわりません。皆さんはいろいろ言われますが」そう言えば葬式の日取りも同じ会話だったな、とブツブツ言いながら「わかりました。28日友引にお願いします」
- 準備は皆で
準備はお坊さん含めて四人でイベント会場を設営した。私なりのそれなりの祭壇などが出来た。
快晴だし木が生い茂っているからテント不要。柔らかい土だからござとマット、座布団でいい。祭壇用のテーブルもキャンプ用具で間に合わせた。
- お供えのあれやこれや
一、お米
一升三合三勺と言われてもどれだけかわからない。一升は10合で1.8039リットルらしい。農家から五合升をお借りして解決。
二、野菜
勿論我が家の野菜
三、清酒と塩
四、海の幸
これは鯛だろうと魚屋に予約して焼いてくれと言ったが、お坊さんに聞くと「生」と言われてあわてて電話した。
五、榊
お坊さんは「二尺の榊は山にはありますよ」なんて言うけどやみくもに山に入れない。知人に頼んで準備した。(一尺は30.3センチ)
六、しめ縄
これも困った。どこにも売っていないし、だいたい藁が無い。藁の編み方は「就農学校」で学んだがそれもとっくに忘れたぞ。結局、なんでも屋のおじさんに頼んだ。四尋の長さにしてもらう。一尋は両手を広げた長さだけどとこのおじさんが「両手の長さは人それぞれだからな」。ごもっともです、おじさんの長さでいいです。
七、砂
川で二斗の砂をすくった。一斗は石油缶満杯の量。
八、笹
満願寺農園の笹を八本切った。2メートルぐらいのを選んだ。祭壇用の四本と敷地の四隅の四本。四隅の笹にはそれぞれ東西南北の梵字のお札を結ぶ。
- 祝詞はよかった
15分しっかりしていただいたな、の感じ。
天台宗は、顕教と密教を兼ね備えているので祝詞は少し解った。パフォーマンスも有り、土地の神様とも充分コンタクトも取れたことだろう、ありがたい。「葬式仏教」とは若干違うかな。
- 鍬入れは無し
テレビのドラマでも見たことがある「鍬入れ式」が無かった。そんな大そうにしなくてもいいかな。
- 四方を祓う
米と塩とお神酒で土地の四隅をおはらいした。工事の無事も祈願しながら。(清酒が土に染み込んでいくのを見て、もったいないと不謹慎心も抱きながら)
- お供えは誰が食べる
お供えはどうしましょうと聞くと、お坊さん静かな口調でおっしゃった「私がいただきます」と。この鯛は30分ぐらいしかのざらしになっていないからな!!
- 今後の予定