つれづれなるままに道中記〜東京〜穂高〜鬼無里

シャロム

【二日目】少しの失望

パーマカルチャーや自然農、そしてパン作りなどを先進的に行なっているコミュニティを見学する為穂高に向った。
午前9時、新宿で「あずさ9号」に乗る。松本で乗り換えて穂高に着いたのは12時35分。途中、沿線の甲府盆地のブドウ畑には目を見張った。野菜畑や水田は無く、あるのはブドウ畑のみ。それは限りなく広がり、しかも住宅地まで入り込んでいる所もある。
ぶどうは奈良時代の初め706年頃に中国から甲斐(山梨)に伝わったというが、何故この地だったのだろう。今では日照時間が長い、土が適している、水はけが良い斜面など適地といわれるが、当時そんなことを感じて栽培を始めたとすれば先達者の心意気が嬉しい。

  • シャロムヒュッテ・ワールド

期待心が音を立てて崩れた。
風景はホッとする空気を感じさせてくれるが、パーマカルチャーや自然農には得るものは無かったし、パン釜や手作りパンに料理なども参考にはならなかった。
都会生活で様々に疲れた若い人たちが、違う角度から物事を見てみたいと思い発った時に来てみれば明るい未来が開けるかもしれないし、喜びが得られるかもしれない。僕のような叔父さんには不似合いな場所だった。
新しい世界が見られると理想を大きく描きすぎた僕がいけなかったのですね。マスコミで取り上げられたから素晴らしくて価値があると決め付けたのは私でした。自己批判して今後の糧にします。