ここ数日の出荷は季節を食べてもらう野草が多い

高菜

  • 野菜野草たち

写真上段の左から1、自生アサツキ2、ヨモギ3、ノビル4、ほうれん草、中段左から5、フダンソウ6、春菊7、山ミツバ、下段左から8、ミニキャベツ9、イタリアンパセリとクレソン10、小松菜の花芽


アサツキは根っこのところにラッキョウ似の鱗茎がある。ネギ同様に酢味噌和えとか汁の実で古くから食べられて消化促進、滋養によい。クレソンはヨーロッパが原産といわれ、日本ではオランダガラシとも言う。胃を丈夫にするようで歯や筋肉、神経の痛みを和らげる効用もある。ここら付近ではきれいな水辺に群生しているのでよく見かけるが、都市部では西洋料理の高級食材。ところ変わればふみつけられる野草たちには都会が嬉しそう。
ヨモギ、これは一般的でお灸に使われている。先日、草もちとして食べたが幼いせいか灰汁をほとんど感じなかった。

  • 野草、野菜と区別しないでくれ!!

我が畑では、「みな兄弟だよ」と声かけている。野草も野菜も同じもので、人間様の都合でマーケットの益になるかならないか選別された草菜たちである。昔から食べられたこの草菜たちは、ほとんどが薬用になり人間の健康を維持してきたと想像できる。現代は、食材も変化して料理もそれにつれ多様化し、調味料や添加物を使わないと美味いと感じないようになっている。その結果が病を複雑にし、深刻化している。なるべきしてなったといえるであろう。

  • 高菜折

10月中旬に蒔いた久住高菜(葉の刻みが深いアザミ系)の収穫ー「高菜折」は楽しい。茎が「ぽきっ」と折れるところを折らないといけない。またそのポイントが収穫の適期である。収穫したらすぐ漬けなければ香り、風味が飛んでしまうため、葉はそぎ落として茎をメインに漬ける。農家によっては胡椒(唐辛子のことをこう呼ぶ)をたくさん入れるところもありそれぞれの味をかもしている。阿蘇地方は丸葉系高菜が主流になり、アザミ系は少数派というところ。
一年中観光地のお土産店で販売している中に古漬けがあるが、これは漬物としては嫌いだ。チャーハンにすれば食べられるが、漬物は新漬けが一番。見た目にもお土産店の色は薄気味悪いし自前が最高。