この歳で始めて見ることができました

つばめ

ツバメの子供たちがあふれてる。これはいつもの楽しい風景でいいものだ。

  • 鳥たちも門出


発見!発見!巣箱から雛たちが飛び立とうとしている。
この巣箱から鳴き声が聞こえたのはいつだったか、そんなに遠い話ではなかったが、「何羽いるんだろう」と話したのが先週だったのにいよいよ旅立ちなんだ。
毎日巣箱を見るのが「木もれび庵 たゆたゆ」の住民の風景だった。そして今、巣箱に雛が並んでいる。そばの枝で親鳥が盛んに呼んでいる。一羽一羽、羽根を広げてばたつかせるがまっさかさまに急降下と言うより墜落していく。でもセミのように木にしがみついた、と思いきや家の板壁に引っ付いている。あんな狭い巣箱にまだいるのか。続いてまたもや二羽、サーカスのブランコの待ち人のように並んでいる。
ジョウビタキと思い込んでいた鳥はシジュウカラだった。先日の話では確かにポストに巣箱を作ろうとしたのはジョウビタキだったと思うが、この鳥はシジュウカラです)

突然私の足元にふらふらと落ちてきた雛、親鳥と色が違う。なぜか私動けない。下半身は硬直して上半身だけ静かに動かし後ろを振り向き、デジカメのシャッターを押した。どうしよう近づいてくる。ピョンピョン飛びながら。私の足にぶつかりそうだ。こんなにもきれいな色をした命を得た雛に今、触れることができるのだろうか、頭の中で考えがぐるぐる回っていると、突然飛んだ。勢い良く。数分でこんなにも上手に飛ぶんだ・・・イヤッ待て!逃げるな。

この鳥、シジュウカラというらしい。漢字で書けば四十雀。その意味は「一羽ですずめ四十羽の価値がある」と言うが、訳わからない。
日本全国どこにでもいる。ガードレールやブロックなどどこにでも巣を作る。親鳥の色は雛と違い、白色系統で頭が黒色に胸は黒ネクタイをしている。いつも冠婚葬祭で礼服を身に着けている変な鳥。

稲畑汀子「新歳時記」から
手をあげしひとにこぼるる四十雀高浜虚子
むずかしやどれが四十雀五十雀(一茶)
老いの名のありともしらで四十雀芭蕉
私も一句、「四十雀俺五十から百姓に」こけましたか??お粗末のきわみでした。