野菜たちの花ー種取物語 

masam482007-06-03

九州など暖地では年末に播種して苗で冬を越し、春に花が咲くエンドウ。しかし、寒地は春に種蒔くので花が咲くのも遅れる。今では冬にも店頭に並ぶエンドウだが、これは産地が鹿児島か太平洋側の人工的に気温を演出した農法で栽培・収穫したものだろう。
この付近は気温が寒地に近いため年越し栽培には苦労する。自然農栽培で春に蒔くと収穫は5月半ばになり世間の流れから取り残されるけど、これも自然任せでいいかな。だからエンドウの満開は今。
種取のために花を咲かせた野菜たちは次の通り。

  • ジャガイモ


50本ほど地中に植えたジャガイモの種芋が半分は食べられた。誰に?多分、イノシシかアナグマだろう。丁寧にほじくり返して食べている。これまでには無かった事件で、それも食べたのは「シンシア」という品種ばかり。なんで?悲しい。
今咲くこの花は男爵の数少ない花。大事にしよう。

  • ニンジン


野菜の中でだんとつにビタミンAが多い。しかもAとCを調整する機能を持つようだ。こんな話を聞いたことがある。
「人間は、夏は太陽を浴びてビタミンCが増加する。が多すぎると調子が悪くなる。でもニンジンを食べたら調整できる。本来は、昔はそんな生活だったが、今は太陽を避けながらビタミンCカプセルを飲む。それに加えてニンジンを食べたら調整どころかC過剰になる。どこかおかしい」「だといってカロチン抜群のニンジンを食べないわけにはいかない」
ニンジンの種は極小。密集して芽が出るので最初はおしくらまんじゅう、最後はどんどん間引いていかないと太らない。満開はもうすぐです。

  • キャベツ


黄色の花が満開。
菜食主義者ではないので時には少しの肉も食べる。その時のキャベツの美味いこと美味いこと。焼かずに生でバリバリと食べるのが良い。焼いて肉と同じタレで食べるのはダメ、亜流。キャベツを食べたいので肉は添え物、これは本当?

  • 春菊


キク科の黄色い花。関西は春菊と呼ばず聞いて欲しい?キクナと呼ぶ。キクナは摘み菜が一番美味い。市場にでる伸びた節間部は味も香りも低下している。やはり市場は見栄えの世界だから栄養価や本来の機能性は二の次のようだ。買い物客が見栄えを選ぶから仕方が無いのかも。