地球の温暖化で野草が再び見直される

コガクウツギ

”米が減収になりしかもまずくなる””米はもう寒地でしか採れない””冬に野菜が採れすぎて廃棄に””野菜が果物のように甘い””かんきつ類が関東で栽培、果物産地図が様変わり””野菜・果物の病虫害が異常発生”など、想像力を働かせると10年後の食べ物は品種改良も追いつかず、加工品の世界になっているかもしれない。

  • 野草は自然の産物、身近にいっぱいある

野菜と違って野草は自然の移ろいに敏感にその生命を適応させて子孫を生存させていく。人間にとっても昔から野草の健康法は存在していたし、食物として利用されていた。(参考:東城百合子の「自然療法」、シュタイナーの「健康と食事」、メッセゲの「神は私に薬草と奇跡をさずけた」)
先日、福岡からお二人の野草専門家が来られ、我が家の裏山で野草のレクチャーをしていただいた。下を見て歩くと銭は無いが貴重なものが「木もれび庵 たゆたゆ」の山にもいろいろあった。お二人は、この山は寒暖や陽の加減がさまざまでいろんな植物があります、と喜んでおられた。私たちも目を楽しませていただき、口も潤い感謝の時間を過ごすことが出来ましたありがとうございました。


ゲンノショウコやセンブリとともに三大民間薬といわれている。体にむくみがあるときの利尿剤に良い。各地の山に自生している。7月ごろには紫の花が見られるだろう。


二人静静御前にちなんでの名とある。同じセンリョウ科で一人静もあるが、寒いところは生息無理なのかまだ見つからない。

  • カノコソウ


セスキテルペノイドやアルカロイドなどを含み製薬原料として用いられている。

  • シライトソウ


ユリ科で良い香りがする。別名白粉花

  • カジイチゴ


枝にたわわになる黄色のイチゴ。食べるとプチプチ感がなんともいえない天然の美味。木苺の仲間では一番美味いといわれている。我が家のいけめん清兵衛ことワンちゃんも大好物。といっても何でも食べる食いしん坊だけど。


花は可憐で甘い芳香を漂わせるが、要注意の花である。果皮には多量のエゴサポニンを含み、魚を呼吸困難にするので捕獲に利用された。


湿疹やかぶれ、腫れ物に生薬をすりつぶして患部に貼る。てんぷらにすると美味い。


春の新芽はサラダで美味い。

  • 大発見「クサイチゴ」グランド


裏山の杉林に群生地を発見。その広さ、梅田・阪急百貨店の敷地ぐらいだろうか、そう思わせるぐらい広漠たるイチゴ畑。採ってもとっても見渡す限りの群落。虫もイタチも食わぬクサイチゴ。でもここのは粒が大きいし甘さが舌にちょっぴりヒットした。後日の来客に食べてもらったら顔が少し変形したので「虫ですか」「よく見たんですが、すみません」。でもその後皿はきれいになっていた。唯一つ、黒い粒のような塊だけが残されていた。

  • ウグイスカグラ


ウグイスがこの木に隠れることが多いのでこの名がついたとか。グミに似ているがまったく異なる。新緑と赤い小さな実はとても絵になる。実は甘い。

  • ギンリョウソウ


枯葉のなかから少し顔を覗かせていた。これは花というよりもきのこ類に近い。半日陰の湿気があるところで菌床で生きている。