春になれば多くのいのちにめぐり合うことができます

  • 桜のいのちに会いました


裏山から庭に運び込んだ,片隅に捨てていた折れた桜の幹から新芽が挨拶をしてくれました。発見した時はビックリ。生きようとする力を強く感じました。忘れられ折れた枝にも暖かい血が流れ、呼吸をしていたのですね。数年後には大きくなっているだろうこの桜を見ながら、年老いた私はどのように声をかけるのでしょうか。

  • 各地で桜を楽しみたい

某新聞の企画物で桜人気投票がありました。【1位吉野山2位千鳥ヶ淵3位嵐山4位弘前公園5位造幣局6位上野恩賜公園7位高遠公園8位仁和寺御室桜9位新宿御苑10位醍醐寺
選ばれたのは観光地の桜のようですが、全国各地には様々な桜が生きていてその姿がそこで生活する人々を癒してくれ元気を与えてくれていると思います。

  • 私が最も印象深いのは吉野山です

淡い桜とうすみどりの葉色が深く浅く、高く低くそして近く遠く、幾重にも重なりあう不連続の多面体の世界は、そこに抱かれた私を放心させてくれました。おぼろ月ならぬ朦朧とした漂う空気にも香りがあるかのような幻惑された感覚にもさせてくれます。
皇居の千鳥ヶ淵渡月橋の嵐山は桜花の圧倒以上に人並みが目に焼きつきました。みずもに揺らめく桜の姿で忘れられない風景は琵琶湖の海津大崎の桜です。絵になる風景を感じました。
申し訳ないんですが、造幣局の桜には植物園に入ったような思いをしました。品種の多さとりっぱさに感嘆しつつ。
人気投票に無かったなかで私からのお勧めがあります。
水上勉著「桜守」の舞台になった岐阜の淡墨桜と京・洛北の原谷苑のしだれ桜です。これらも「桜はお守りする」と御室桜の桜守・佐野籐右衛門氏が言われるように守り大事にされた歴史とドラマを刻んだ価値ある桜と思っています。

「木もれび庵 たゆたゆ」で絶滅寸前の日本タンポポが咲きました。西洋タンポポはどこにでもありますが希少な日本タンポポを大事にしていきたいと思っています。
見分け方は、がくのような「総ほう片」が花びらの下に見えるのが西洋タンポポです。
【2006.3.28のブログを参照】