サタンが降りてきた。そして、人類の誕生を見た

  • 闇の世界

里山が闇の世界になってしまった。
小泉元首相〜グローバル資本主義アメリカ膝枕〜市場原理〜格差社会〜公的貧困〜蟹工船マル経などと息苦しい感が漂う都市部の閉塞状況が、サタンがこの里山にもついに来たか。
首都圏や近畿圏と異なり、田舎で生きることは政治とは無縁、遠い国のことと思っていたのに。”のほほん”と”ゆらりふらり”と自給自足の生活ができればと願っていたのに。もうかかわりたくないのだ政治には!もう勘弁してくれ!!もう僕も若くない!!!

  • 違います、もやの世界でした

否!違いました。私の早とちりです。
もやに覆われた畑。一寸先は闇だったのです。今、朝の7時。畑に立ち、数メートル先の野菜が見えなくて心もやもやビックリしました。政治の話は昨夜からうなされた夢物語でした。

  • もやに煙る畑
  • 「木もれび庵 たゆたゆ」の料理の素材は僕たち野菜君です〜です。


インゲンが天空を突かんばかりの勢いだ。生ごみ堆肥を使った。
ドジョウのような形をしているため関東地方では「どじょういんげん」と言われている。20センチばかりの大きさだがなまをかじっても柔らかくて少し甘い。一般的にインゲンの痛みは遅いように思われるが、香り甘みは日々落ちていくので早く召し上がれ。

万願寺唐辛子にくもの巣がこの世の春と大手を張っている。ここにも生ごみと落ち葉堆肥を敷いた。
この唐辛子は、15センチぐらいの大きさで柔らかく甘い。唐辛子の名は変えて欲しいぐらいだ。伏見の甘唐辛子とは違い、京都舞鶴が故郷の私大好き野菜の一つ。

”コショウ”と呼ぶとても辛い唐辛子は、身体は小さくても天を突く様相を呈する。他の唐辛子との見分け方は「激辛は天を突く」をキーワードとして記憶ください。堆肥追肥なし。
一方、キムチを作る韓国産唐辛子はほんのり辛くてほんのり甘い。この種子は、日本の種苗会社にはあるだろうがそんなに流通はしていないようだから、日本製のキムチは調味料や添加物が満載の”キムチもどき”と思った方がいいでしょう。

里芋は田んぼで作ると無肥料でもできる。湿気があるだけで1メートル80センチ、私の身長ぐらいに伸びる。

田助(セスバニア)は緑肥。身の丈2メートルにはなるだろう。地中深く耕してくれる。

  • 堆肥・追肥は細心の注意を払う

落ち葉や生ごみを発酵させて堆肥に使っているが、野菜に優しい土作りのため、土と手を結ぶ植物を植えている。ヘイオーツにソルゴー、豆助(ヘアリーベッチ)や田助など。絶対に化学肥料や有機肥料は使いたくない。人体や地球環境にリスクを伴う研究結果が出され、今後も化学肥料の新たな問題点の発見や家畜糞の弊害などが次第に明らかになってくるだろうから自然に近い栽培は続けていたい。

地這キュウリは長さ30センチ、胴回り20センチほどで、次から次へと実が大きくなる。でき過ぎでいつも困るのが地這。つるありキュウリはそうでもないのだが。無肥料の自然栽培。

サツマイモには無肥料で草木灰のみをかける。
草木を燃やした灰を持ち込みたくないけど欲しがるので、少しだけかけてやる。

  • キノコの家
  • 食用キノコはどれか知りたい




今年は台風が来ない代わりに雨天が続く。秋霖の季節かと戸惑うばかりの懲りない雨。”ゲリラ豪雨”なる新語も出る有様。この時期は毎年、台風で農家は泣かされてきたが、近頃は台風より少しはましなゲリラ豪雨
しかし、台風に強い都市部はこの豪雨に弱い。自然を破壊しながら進む都市化が”雨の道”をふさぎ、埋めてしまうため予想もしない所から洪水が起きる。
農家でもあまりにも雨が続くと野菜が育たないので困る。8月前半は例年、気候は安定し今年もそうであったが、8月10日以降昨日まで晴れの日は三日だけで、他の日は豪雨か小雨か曇りばかりの日であった。

  • 地球・生命誕生のように遺伝子ここにあり

そのためか家の周りはキノコだらけ。食用か毒か見分けがつかないのでそのままにしてあるが、これでは「木もれび庵 たゆたゆ」どころか幽玄の”キノコ庵”になってしまう。恐らく、人類誕生のときもこのような風景だったかもしれないと学生の頃そのような本を読んだような気がする。
余談:庵主が通称”魔女キリコ”という名のためキノコを引き寄せているのかもしれない。栄養が無い「砂利土」から誕生する、自然の中で生きる生命力に学ばなくては。
【この写真の中に食用になるキノコはありますか。どなたか教えてくださいませんか】