過ぎ去ろうとしている2008年の回顧。。。なぜか般若心経

  • 合掌

08年にお亡くなりになった方々へ心より哀悼を申し上げます。
柳原和子氏57歳・・・著書「がん患者学」は600ページに及ぶ分厚い本だが、がん患者の体験や専門家との対談などに多くを学び、引き込まれていく内容です。お勧めの一冊です。
石井桃子氏101歳・・・著書「ノンちゃん雲に乗る」は昔々の思い出。あの頃は夢があったな〜。空を飛びたいと思いました。でも高所恐怖症です。
筑紫哲也73歳・・・早すぎる。まだまだあなたの創造力ある言葉が欲しかった。いつも思うが、庶民の味方は早すぎる人が多くないでしょうか。
味気無い麻生さんから与えられている食傷気味生活に潤いを与えてくれていた人でした。至極残念です。
遠藤実89歳・・・「高校三年生」「北国の春」は僕の第一次青春時代。そんな高校生に憧れ、詩的な雪国を想像したものでした。日本のチベット・岩手を始め東北地方では政治やスポーツ、音楽に秀でた人は少ないけど、文学方面においては豊富な人材を輩出している風土のようです。僕の国内旅行の7割は日本海に東北・北海道になりました。
土本典昭79歳・・・「水俣病」を追い続けた記録映画には永遠の命を吹き続けたい。あなたの映像が多くの人を励まし、多くの事を考えさせてくれました。僕の人生一時期に「水俣病」から逃れたときがあったことを悔やんでいます。
チャールトンヘストン83歳、ポールニュ−マン83歳・・・「ベンハー」や「明日に向かって撃て」は最高。私の映画歴は「誰がために鐘はなる」などに熱中した時代、アートシアター系にはまった時代、今は邦画を見る機会が多くなりました。

2008年一年間の主なできごとを挙げました。中国製餃子や冷凍食品からから農薬。アメリカ産牛肉危険部位三笠フーズなど汚染米の販売。伊藤ハムの工場用水からシアン化合物。船場吉兆廃業。
このような事態は無くならず、傾向としてはますます拡大進化していくでしょう。競争原理、市場至上主義を追い求めていくアメリカ型社会と軌を一にする日本では必然のできごとと思います。
極め付けが遺伝子組み換えの食物。お好みの食感に味を与えてくれる部位だけを一つにした肉や野菜などが出てくるでしょう。それは豚とか牛とかトマトとか呼べないもの、新食品です。
現代医学の力、レベルでは”新”というものが開発されてもそれが人間にどのような影響を将来にわたって与えるかは、暗闇に置いたままになるでしょう。時代が進むにつれ難病が増え、頭をひねる事態の発生が考えられます。
現に、遺伝子の突然変異によるBSE牛が新発見されました。これまでは羊の肉骨粉を食べた牛だけが発病していましたが、飼料対策では解決しなくなったのです。傲慢な人間に未来はありません。

  • 希望

失われた08年から寒気吹く09年が予想されます。でも、光さす10年から希望の11年へと続くことを願います。そのために”日本人力”を発揮しましょう。本来の日本人の魅力、農耕民族のしぶとさと優しさが多くの若者に芽生えているような気がします。ホラ、見えるでしょう、小さな現場、息遣いが聞こえる所にはたくさんの笑顔が。