あなたを待っています

今朝もうっすらと雪化粧、でも朝陽とともにばいばい
障子を開け放して、お日様おはようございます、仏様おはようございます、
今日もお守り有難うございます

朝食、野草茶、りんご
早めの昼食、玄米ご飯、納豆、カブの醪和え、カレースープ

風は冷たいけれどいい天気
庭にでると、枯葉の間にちらちらと黄色の花


あっ、クロッカス! 父が育てていたクロッカス!
黄色の小さな顔をお日様に向けて笑っているようだ

父は1年前の2月28日に86歳で亡くなった
昔は焼酎を飲んでは母とよく口論していたが
晩年口数も少なくなっていた

野菜や花を育てるのが好きで
プランターに季節の野菜を十分なほど作っていた

亡くなる数日前に看護婦さんに言っていたそうだ
”毎晩阿蘇の娘が僕のベッドのそばにいるんですけど・・・”

1月末に病院に見舞いに行ってから、
私は毎晩、父の回復を祈り霊気を送っていた

前日、妹と母が面会に行きベッドで話をしていると
後の壁を見ながら”ロープが下がってきたけど、どかしてくれないか”と言う
妹と母には何にも見えない
”何にも無いよ”というとはっとした顔をしたそうだ

当日、看護婦さんに”今日はまだお迎えの人が来ないんですよ”と言い
夕方、回診の先生と”世界は繋がってますね”と話して1時間後に亡くなった

父は何を私に知らせたの?
この世もあの世もあなたも私もみんな繋がっているんだね
旅立つときやっぱりお迎えがくるんだね


父が育てていた花の球根を妹が沢山送ってきた
数種類あるけど咲いてみないとわからない
暖かいところで育っていた花がこんな寒い所で咲くかな
まっいいかとユズボウが庭にせっせと植えていた


クロッカスの花言葉はたくさんあるみたい
でも、この言葉が素直に好き
寒い、冷たい冬、じっと信じて耐えている、
そして早春の息吹とともに満面の笑顔で言うのです
”私、あなたを信じて待ってました”