動かぬカエル

今日も朝から雨
時に激しく降る
                   幸いに出かける用事も無く
                   かといって家事をする気にもならず
                   なんとなくためらっていた手紙を書く
延ばせば延ばすほど
出しにくくなるのはわかっていても
書き出せば次の言葉が探せずに
便箋の白さだけを見つめてる
                   何度も読み直し
                   何度も書き直し
                   高ぶる感情を消し去り
                   囚われた思いを消し去り
                   封をする
        
                   気がつけば網戸にへばりつき
                   外をみつめているカエル
                
                   
                   自分から動きださなければ
                   周りの景色は変わらないんだよね