ビフォー・アフター、長寿さん

目が覚めると、雨です
ふあ〜、どうしよう、葉物の播種する予定なのにな〜
仕方がない、夕方晴れそうだから後から考えようと、布団にもぐりこもうとしたら
ピンポ〜ン、 雨なのに庭師さん?
「昨日のてすり、大事とって、大きいボルト打ち込んでおきます」
「それすんだら、テーブルの足探しに行くけど、一緒に行かないですか」

テラスで使っているちゃぶ台は天板がめくれて脚も、ぐらついてきた
もともと外用ではないので雨に当たったりして無理もないのだけど、
丸くて足が折りたためるので、重宝に使っていたのだけど、さすがミスマッチの風情

で、このテラスに合う、何かいいものはないかなと庭師さんに相談していたら
「100年前の醤油樽で、半分に切って露天風呂に使われていたけど、それも用がすんで、今、休んでいるのがあった」と先日持ってきた

丸くて、広さも、4人座るのに程よい広さだ
少し、厚さを削って、磨きをかけるので木工所に預けて、足は探そうということになっていた

古道具屋で古い馬桶にめぼしをつけていたらしいのだが、見てみると、結構大きくてぼろい
う〜ん、いまいち
ふと、隅に目をやると、あれっ、これ、なんか感じいいよ
はめ込みの木だけの、多分、堀コタツの台だろう

「おう、いいですな、昨日までなかったのにー、
この上に天板載せてもいいし、これこのままガラスおいてもいいな」

”おじさん、これいくら?”
「なんだ、彼の知り合いかい、半分にまけとく、2000円でいいや」
ザルの大きいのも目に付く”じゃ、これはいくら?”
「いくらなら買う?」
”新品で2000円ぐらいだから500円以下ならね”「仕方ない300円でいいよ」

脚ようの台を又、木工所に運び、ばらして、洗って、ガタがでないように楔を打ち直して、しっかりさせるらしい

木工所では先日の醤油樽が、ばらされて、洗われ、木目がきれいに出ていた
乾かしてから、くみなおし、もっと磨かれるのだそうだ
タツの台も、そのままでもなんかとてもモダーンにつかえそう
木工所をうろつくお邪魔猫も壇太郎ふう”庭師のおとう”とハイポーズ!むりさせるにぁー



100年前の醤油樽は風呂桶を経て、ちゃぶ台の天板に
何十年も使い込まれた掘りコタツは、ちゃぶ台の脚に
たゆたゆのテラスであたらしいお役目を授かります
おふたかた、どうぞよろしくね!