満月にそなえて、わん・キリトーク

「今日は十五夜だけど、満月ではないんだよ、本番は明日だからね、ハナは練習しているの?」
”エッなんですか?(あーまずい、わすれてた)”

「はい、顔見せて、まあ牙はいいけど、目がまだまだ魔女のお供としては威厳ないな〜」

”ママー、ボクも入れてよー”
[
「会議は年増ばかり参加の規則だからね、清兵衛はまだ、無理だよ
でも、化けることできるなら、こっそり連れて行こうかね、やってご覧」
”は〜い、これ”

「なんじゃウシ犬か?ダメ、ダメ」
”じゃ、かわいく、まつげギャル”
[
「ば〜か、ふざけてんじゃないの、資格なし!
ハナ、あんた頑張らなくっちゃ、私だって出られないんだからね」
(がつがつ胡瓜美味しいな)
”ウウッ、のど詰まった、なんで私ばっかりなんよ,重荷なんだから”
”ハナちゃん、上手くタヌキになれないし、オオカミにもなれないし、年だね〜かわいそう”
”ふん、あんたになんか同情されたくないよ、でも、ほんと、気力体力なくなってきたー”

”あめあめふれふれ、あめふれふれ、満月会議よ流れてよ〜”
”ふふふ、私の背中の演技もたいしたもんね、キリコさんより役者だよ”