キャンドルボーイと火消しオバン

26日に母がショートステイから妹宅に一時帰宅です
2泊しないと次の申し込みが出来ないとのことなので、夜は妹が店に出る間私が母と留守番です
母は50年来の糖尿病でインシュリンを自分で打っています
それに、5年前に転倒し、手術入院してから少し認知症が出始めました
胃腸は丈夫なので食欲はあるのですが、食べ過ぎると血糖値が上がりすぎます
そんなときは口数が少なく、気がつくと眠っています

でも、ここのところそんなに食べ過ぎてもいないのに、ぼさーとしているときが多いので
妹と二人で病院に連れて行きました
慢性の病気は入院治療が出来ないそうで、その都度、相談かねて出かけます
それと、もう入院したら認知も進み起き上がれないだろうとの懸念もありますので
なるべく、自分の足で歩いてもらいたいし、食べてもらいたいと妹は必死で看てくれてます
妹にはいつも、申し訳なく、感謝しています



病院はいつも込んでいますね
待っているだけで気が落ちて病気になりそうです
少し気を紛らわそうと、ロビーを歩いて回りました
壁に鳥や花が貼り絵のような感じで描かれている大きな絵がかけられています
眺めていると、ふっと、感じる視線
若いお母さんに手を引かれた男の子がじっと見ています
にこっとしたら、彼が照れくさそうに微笑んで頭をぺこりと下げたんです
3〜4歳ぐらいでしょうか、こんな歳の子が頭を下げて挨拶したんです
感動しました、
ぽっと、こころに火がともったようで暖かくなりました

(妹の娘の子供の”ひなた"君、名前のように周りを暖かくします)



母の状態はすこし脱水状態だったようです
おしっこの回数が増えるのがいやで、お茶などもデイケアで控えていたみたいです
水分は、摂り過ぎると血液濃度が薄くなり、摂らないと流れが悪くなり、バランスが難しいです
健康なら、汗やのどの渇きで自然と調整でいているのでしょうが、年とともにその感覚も鈍くなるのでしょうね
今夏、熱中症でなくなるお年寄りが多かったのもそのせいかなと思いました



帰り、母の手をとりエレベーターから降りようとしたときです
足元がふらつきやすいので、ゆっくり歩いて出ようとすると、まだ、出終わらないうちに、女性が乗り込んできてぶつかりそうになりました
よろけそうになる母をとっさにかばって外へ出ましたが、腹立ちました
見ると50歳代ぐらいでしょうか
後ろにいた妹も、出てくるなり、「なんなんだーあのオバン、超むかつく」と睨みつけてました
私、彼女がエレベーターに入り込んで来た時よっぽど足かけて、ひっくり返そうとおもったんですが・・・
あっ、”鼻ぴく”で、つまみだせばよかったですね
はあ〜、狭い日本そんなに急いでどこへ行く
せめて、お年寄りに気遣うぐらいの余裕が欲しいな〜
そして他人事ではなく”軽蔑のオバン”と呼ばれないように心して生きていきたいと思いました

(私はムック・15歳、オバンといわれないよう気をつけます)