今週のお題「自己紹介してみよう」


我輩はヒヨドリ、名前はもう在る
”ぴーよ”だ
2008年のこんな雪の降る日、餌を探しに里に下りてきた
いつのまにこんな雑木林の中に家が、と思って、じっと家の中を観察していたら
むこうがわでも、こちらを観察している目が
それが、ここの庵主、キリコさんとの出会い
ちょっと、細身の好みのタイプなので、毎日覗きに来たな〜
そのうち、縁側にミカンやリンゴが置いてあって

せっかくの好意を無にしちゃ悪いと思い、頂くことに
それから”ぴーよぴーよ”とキリコさんが呼びながら、ミカンをなげるようになった
こんなのお手の物、どこからでも、急降下してキャッチできる
こんな芸当にすっごく喜んでくれるキリコさんが愛らしいんだな〜
それから、春まで毎日顔出して、遊んであげたよ

手に乗せたミカンを取りに行ったり、山を歩く時は近くで見守ったり
キリコさんはどんな鳥にでも、虫にでも声かけるんだ
あら、今年は早いお目見えねとか
電線に止まっているカラスにだって鳴きまねして話しかけるんだよ
草や花もすきで、あら、今日は綺麗ねなんて声かけていつまでも見つめているし
大きな木には抱きつきに行くし
ま〜、この場所が大好きなんだね

生まれは九州の海の近くだったそうだけど
お父さんの仕事の都合で17の時、家族ぐるみで関東へ転居
旅が好きで一応、日本全国の都道府県に足を運んだそうな
北海道出身の人と結婚して平凡な妻、嫁、母だったはずなのに
50過ぎてから、ふっと、私の人生こんなもん?と疑問を抱いてしまったものだから
神様が、いたずら心で、それじゃこれではどうだって糸をもう1本垂らしたんだ
それから、あれよあれよと周りが変わりだし、足元が崩れだした
前に進むしかなくて、その糸を、えいっとつかんで向こう岸に渡ってしまったんだよ


関東から関西へ移り住み、赤い糸と信じた幼馴染と派手な喧嘩しながらも、
同じ夢を見て、又、生まれ育った九州の今度は山のほうへ戻ってきたんだ
その幼馴染のユズボウはここに夢の基礎を作り、
後は頼むデ〜と1年前に彼の岸へに行ってしまった



この場所に一人でいるのは寂しくないかと心配する人が沢山いるけど
キリコさんは大丈夫だと思うよ
舞台でもらった名前の”魔女・キリコ”のように
いろんなものに魔法をかけて楽しんでいるからね
都会でアロマやハーブやエッセンスなどの資格も身につけたみたいだけど
癒されるには自然の中に身をおいて任せることが一番と実感しているみたいだね
畑や山の中で寝転がり、青い空を見上げている時の幸せそうな顔といったら


でも、しっかりしているようで、おっちょこちょい、
人を信じすぎて危なっかしいから、目が離せないよ
だから、僕達がかわるがわる覗きに来て見守ってるんだ

あっ、それから、キリコさんもMackbook Air 11インチ欲しいんだって
もっともっと沢山のこと知りたいし、したいからって