今週のお題・人生最大のピンチ・キリコがうつ?になりまして

あなたは人生の前半運は波乱万丈、後半運は落ち着いて人にもお金にも恵まれます


大抵の占いでそういわれる
コンピューター手相占いさえ、そうプリントするのである
だとすれば、2010年までが前半運?
そしてこれからが、人もうらやむ後半運なんだな


ほんとに前半は一般的に不運といわれる事のオンパレードだった
それでも、過ぎてしまえば、有難い体験だったと感謝している
人に助けられ、書物に助けられ、大いなる神仏に助けられ、
すべて自分のための計らいだったような気がする


その中のひとつ、
もしかしたら、どなたかのお役に立てるかもと思い、書きますね


以前東京で夫と会社経営をしてたときのこと、詐欺にあって多額の負債を抱えたのです
どうしよう、どうしようと眠れなくなり、食欲もなくなり体重は激減しました
それでも、お客様には悟られないように、明るく振舞っていたのですが・・・

まず、お風呂に入るのがいやになってきました
化粧するのがいやになってきました
漫画や落語がちっとも面白くなくなり、笑えなくなりました
テレビやラジオの音がうるさく感じられ、活字がつらくなりました
そして、食事の献立が立てられなくなり、作れなくなりました
人と話すのがいやになり、会話が成り立たなくなりました
朝、目が覚めて、布団から出ようとすると、がたがたと体が震え、起きれません

うつ?
この元気印の私が鬱?そんなばかな!

体もだるいので内科に行くと、胃のポリープができ、不整脈、腎機能、肝機能低下です
そりゃそうですよ、心がこんな状態ならなって当たり前ですよ
それより、このうつうつ消してほしい・・・
ドクターは「貴方みたいに状況を把握して説明できる人は鬱ではないですよ
でも発作的な自殺の危険性もあるので心療内科を紹介します」
といったけど、精神安定剤睡眠薬には頼りたくなかった


半年も寝たりおきたりしてたでしょうか
夫も息子たちも疲れてきているのがわかります
でも、愚痴も言わないでご飯の支度や家事を交代でしてくれてました

申し訳なくて、情けなくて、布団の中で泣いてました
なんで、明るい私がこうなってしまったの?

そのとき、ふと思い出したのです
病弱だった子供のころ、退屈しのぎに読んでいた赤本という民間医学書
その中に、ガンを大笑いして治した英人女性のことが書いてあったっけ
ガンが治るんだったら、この状況なんてすぐにでもなおる!

翌朝、鏡見て、自分に笑いかけてみました
げっそりと、やせ細り、色味のない顔
笑えません、涙が出てきて、ワンワン泣きました
毎日布団から、這い出し、鏡の前に立ち、わはは、わはは
口だけで笑っても、心は余計にドヨーン
私はもうだめなのかな?惨めな人生で終わるのかな?

1つき、2つき、少しづつ起き上がり、笑えるようになってきました
でも、すぐ、心がとざされる
3つきめに入ったある日、おなかのそこから、笑いが湧き上がってきました
あっはっはっはー
嬉しくて、こんなことで笑っている自分がおかしくて、涙流しながら笑ってました

気が付いたら、背中にくっついていた何かがするりとはがれて体が軽くなっていました
ふんふんふんと鼻歌まででてきて台所に立っているのでした


あれが、本当に鬱状態だったのかそれとも憑依状態だったのかは今もってもわかりません
でも、”笑い”のことを思いださなければ、高いところから飛び降りてたかもと思うことがあります

笑いは百薬の長ですね