今週のお題・心に残る映画・卒業

心に残るのは沢山ありすぎてむずかしいな〜
ちょっとほろ苦い思い出で残っているのにしようかな


それは、”卒業”
今もサイモン&ガーファンクルの曲聞くだけで蘇る、せつない恋

高校生の時好きだった子と大人になってもずっと付き合ってた
仕事帰り、上野公園で待ち合わせて何時間も話しながら歩くのが好きだった
でも、その子はあるセクトに入ってて、積極的に活動してた
集会やデモにも一緒に参加したこともある
同じ思いでさきざき暮らせたらなと思い始めていた
でも、彼はそんな言葉は私にはいわない


あるとき、集会キャンプがあるから来ないかと誘われた
彼と劇的なことがあるかと期待して参加した
彼は其処ではリーダー的な存在で、頼もしかった

集会の中途から大雨が降りだした
私は自分のテントを離れて、彼のテントへとむかった
こんな状況、堅物の彼だって、少しは人恋しくなるだろうな

彼のテントに入ろうとした時、鋭い視線を感じた
振り返ると、ずぶぬれになって、私のほうを見つめている女性
キャンプに着てから、なんとなく彼の傍に見え隠れしてた女性だった

彼女はあわてて、視線をはずし、去ろうとした
その時私は気づいた
彼女は足が少し不自由だと

ふと、思った
私は彼を好きだけど、本当に彼と一緒になって地下に潜る覚悟で活動ができるだろうか

彼女なら出来る・・・そう確信ができた

後日、彼と最後になる映画を見た、”卒業”
ラストシーンでベンがガラス窓を叩きながら叫ぶんだよね
ジェーン、ジェーンって


彼が私の気持ちに気づいて叫んでくれたらと思うと
涙出てきて・・・


この、隣にいる女心のわからん、アンポンタン野郎
小声で何で泣くの?だって


でも、少年のような心の彼が好きだったな
そんな彼への思いを卒業するために誘って観た様な気がする