王家の豆

昨秋、ブログで知り合ったhtanisanさんから
王家の豆(ツタンカーメンのえんどう豆)をわけて頂きました
母の看病で埼玉を行ったり来たりでは、ちょっと遅かったのですが11月末に地植えしました


12月半ばになっても芽が出てきません
年末から雪が降り始め
融けては降り、融けては降りで、畑は長い間雪に覆われていました


2月半ば雪が融けたので見に行くと、豆から根が伸びて、土の上に浮いているのです
土も凍ってて、日が当たって融けると浮き上がってくるのですね


あわてて、周りに土を盛り、芽が雪で凍みないように、軽く上からワラをかけておいて、
又、上京しました


3月に戻り覗いてみると、小さい葉が開いていました

葉の先がすこし紫色なんですよ
花も赤紫,鞘も紫色ときいてます
寒さに耐えて、しっかり芽吹きました
これから、暖かくなるにつれ大きく育っていくのが楽しみです


私の尊敬する料理人さんが出された本にこんな言葉が記されています
     踏まれし 過去の記憶か 天に向かって 実る麦


小麦も暖冬ですくすく育ったのは根が浅く、雪や霜が降るとやられます
寒い時の小麦は霜で浮くと、ぎゅっぎゅっと踏まれます
でも、踏まれた麦は根がしっかりして、
時期がくるとすがすがしい緑の穂をぐんぐん天に向かい伸ばします
麦にとって冬の寒さも踏みにじられることも、必要なことなのです


今、辛い気持ちを抱えている友へ
寒い冬の時代は誰にでもあります
不本意に、踏みにじられることもあるでしょう
でもそんな時、思い出してください


えんどう豆も小麦も寒さにじっと耐えたからこそ
綺麗な花を咲かせ実を結ぶことができるのです