3月11日

「太陽の光を提灯にして」
      詩 : 石垣 りん

   


 私たち 太陽の光を 提灯にして

 天の軌道を 渡ります。




 おそろしいほど深い 宇宙の闇です。

 人間は 半交替で 眠ります。




 一日背負っている 生きているいのちの重みは

 もしかしたら 地球の重みかもわかりません。




 やがて 子供たちが 背負うでしょう

 海山美しい この星を。




 ひとりひとり 太陽の光を 提灯にして

 天の軌道を 渡るでしょう。

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あの日も霜の降りた寒い朝でした
畑仕事を終え遅めの昼食後、車の中で昼寝をしようと横になった時です
微かなうねりを感じました
地震
でも車の窓から見上げた樹々はいつものように静かに天に伸び、空は真っ青でした




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人々の気づきのために先駆者となりお亡くなりになられた方々
今、生きる意味を問い続けながらも、笑顔を向けてくださる方々


深く深く 哀悼と感謝の気持ちを捧げます