ハナと清兵衛

お局ハナとイケメン清兵衛・・・
今は、以前から留守時に預かって頂いてたKさんとその友人のAさんに引き取られて元気にしています




私、実は12月半ばの胃の内視鏡手術は初期ガンの除去でした
術後は妹宅で静養していましたが、なかなか体調が戻らなく、1月になると食欲がなくなり、眠れなくなりました、
無理して食べているのにだんだん痩せてきました
近くの総合病院に何度かかけこみましたが、悪い数値はでません
でも、倦怠感は続き、悪夢で飛び起きることもしばしばでした


そんな私の状況を妹は心配し、ひとり暮らしをやめて近くにきたらと提案しました


”でも・・・きっと元通りになる
・・・ワンもいるし・・・簡単にはたゆたゆを離れられない”
”でも、タイミング外すと共倒れになるよ”
”でもでも・・・手放せないよ・・・”
それでも、頭の半分では山を降りる算段をし始めていました


3月に無理して帰宅しましたが、今度は大腸ポリープが見つかり、又、内視鏡切除しました
体重は37キロになり、もう、ほんと人は骨と皮だけで出来ているんかと思うほどの状態でしたが、どこかが悪いという値がでないので入院はできないのです
夜は眠れない、昼間も眠れない、体はだるく、何かをやろうとしても思考が停止して、その場で座り込んでしまう
買い物に出かけなくては・・・えーと何買う?・・・???・・・???
何もしなくても時間だけは過ぎていくんだな〜と一日中時計を眺めていることが多くなりました
心療内科にも出かけては見たのですが・・・処方された薬も不安でのめませんでした



もちろん12月からKさんに預けていたワンは引き取れません
いつになったら、散歩できるような体力が戻るのだろうか?・・・
・・・いやいや、長生きの家系と思っていたけど、他の兄弟は短かったし・・・
私が誰にも知られず死んだら・・・あとの始末が大変だな〜
・・・でも、死んだことさえ気が付かれなかったら・・・ワンも餓死するよ〜


どんどん、生きる気力は無くなっていき、最悪のことばかり考えるようになりました
今のうちにワンだけでも・・・思い切ってKさんに話しました
K さんは30代で奥様と一人娘とともに昨年就農で移住してきていたのですが、保健所で処分を待っていたワンを4匹も引き取って育ててるご家族でした

”・・・清兵衛は猟犬だから引き取り手がすぐ見つかるかもしれないけど・・・ハナちゃんは・・・”

そう、ハナはもう18歳、少し足元がふらついてきていました
”そうですね・・・無理ですよね・・・”


犬の寿命は長くて20年・・・私がハナを見送らなくては・・・それまでは頑張らねば・・・



すぐに清兵衛はたゆたゆから歩いて10分のAさんに引き取られました
そしてハナは・・・Kさんは私の今の状況を見て無理と思ったのでしょう
僕が引き取りますよと言ってくださいました


手渡すときは・・・辛かったです
暫くはハナごめんね、清兵衛ごめんねと、泣いてました



4月にはいり、骨川筋子の私はいとこの紹介のシェア・ホームで療養生活を始めました
5月になってやっと食欲が出始め体重も元に戻り始めました

でも、まだ疲れやすく、薬は手放せません


たゆたゆに戻った時、たまに会いに行きます
清兵衛は6歳、ますます猟犬らしく逞しくなって、もう抱けません

ハナは・・・やはり、老いてます
帰り際にきゅ〜ん、きゅ〜んと泣くのを振り切るのは辛いです


せめてもの救いはAさんがK さん宅を訪ねるときに清兵衛も一緒で、ハナと会えるということでした2013年1月