今日の土地探しは阿蘇・西原村

農家の叔父さんの案内で西原村の三ケ所の土地を見た。

  • ひとつは分譲地

杉林を切り開き5区画の土地で建築中が数件あった。よそから来た人が「田舎暮らし」をしたいと住みつくための分譲地のようだ。
私の「田舎暮らし」のイメージは「田舎の風景」つまり、畑や水田が周りにあり、緑がいっぱいの中にぽつんと一軒家、その煙突からは薪の煙が見えては消え、ゆらぎながら立ち上るさま。
「田舎の風景」それは、季節の移ろいでキャンパスが変わる風景なのです。
「声の風景」も鶏や犬、豚や牛達家畜のどことなくユラリフラリの間延びした声色が、耳に届けられてくる風景があれば良い。でもこの風景もほとんど地上から失せたかのようになってしまった。
「自給自足の風景」は遠い過去の話、いつか「見果てぬ夢」として語られるようになるのだろうか。

  • 更に一つ

もう一つ見たのは観光的道路ー表現はまずいが生活道路に相対するような道路ーに沿った山。かなり広く杉が伐採してあった。
この一角には喫茶店ができるのだと言う。ここもイメージが違う。

  • 三ヶ所めは検討の余地あり

近くには福岡の人が家を建てていた。近い将来移住してくるらしい。
周りは一面畑、日当たりも抜群の遠景近景あり、静寂、家がぱらぱら、メイン道路からも便利などなど。

  • だが、難問の匂いもする

ひとつは水、水問題はどこでも大きい。
排水先でもめる場合があるが、ここでは給水が難問になる懸念あり。新たな給水の申請があると、集落での水管理組合が協議して認可するか否かを決定する仕組みのようだが、なんだかんだと長引きそう。
もう一つの難問も水、こちらの水は畑に使う水。
見渡してみると水田が無い、ということは水路が無いということになる。土は肥えていそうだが水を植物は欲しがる。土を自然農法にふさわしく変えることは数年でできるが、水の流れを作ることはできない。雨水を貯えて使うには限りがある。
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いずれにしろ話は進めていくことで叔父さんとは別れた。