阿蘇の山々は「はいかい」する人でにぎわう

たらのめ


5月の連休は急に阿蘇の人口が増える。観光シーズンである。
しかし、遊びばかりでもない。
山の探索、こんなところでマーケットリサーチではないでしょう、草原に目を凝らしての採取である。県外ナンバーが道路わきに駐車してワラビやタラノ芽を摘んでいる。摘み人の平均年齢は高そうだ。
ワラビは野焼きをしたところで、日当たりがよければ簡単に見つかるが、ゼンマイは難しい。地元の人でも「俺はゼンマイがたくさんあるところ知ってる」といって自慢するほどだから。タラノ芽は背が高いのでそれなりにツールの準備が必要、長い棒で先に歯があるもので採る。
ショートハイキングを兼ねての山菜取りに地元の人が一言。
「牛も食わないワラビや、鶏も食わないタイワンゼリ(セリのこと?)をとりに来る、わからん」「都会の人はたくさん取れたと喜んでいるが、私らはゼンマイしかとらん。今年は霜で少ない」
実は私も”都会人”の頃は、この若葉の季節、山に出没したものです。柵を超えて人の畑とはわからず叱られました。
そして今年、私は一足先に食べましたよ。ワラビは味噌汁の具にして、タラノ芽はてんぷらが一番。ゼンマイは天日干しで保存食にするが、ワラビの方が早速食べられて好きです。