畑は満席状態、鈴なり夏野菜と出産ラッシュの秋野菜

秋霖

『秋雨や肌にこたえる野菜達』詠み人・ゆずぼう
9月に入って太陽を拝めた日は二日だけ。満願寺農園の野菜達も氷雨まで行かなくてもこの秋霖を浴びつづけて根元に近い体の部分が黒く溶けはじめている。
【写真は満願寺農園のタラの花をとおして見る雨に煙る杉林】

  • あけび

3年ぶりのあけび。全く肥料無しで”すねた”のか、我慢してたのだろうか3年目ぶりに結実してくれた。

  • 秋茄子は嫁に食わすな

(姑性善説)夏野菜は陰だから人間の身体を冷やす。可愛い嫁は孫を生んでくれるから体を大切に、だから食べさせるなと姑は思った。
(姑性悪説)美味しいナスを憎たらしい嫁に食わせないぞと考えた姑。
(影の声:夏野菜は暑い人間を冷やしてくれるが、野菜自身は冷蔵庫嫌い。なんでもかんでも冷蔵庫にしないように)

【写真は埼玉の長卵形・真黒ナス、煮物に適と博多の長形ナス、焼きに適】

  • 栄養無しのナスと言われたが

名誉挽回のチャンス到来。
色素が最近注目され、和人参(金時人参)の赤にはリコピンやナスの紫にはナスニンがあり、カロチンの200倍を超える発ガン抑止力があるのでは、とささやかれている。
野菜の機能性には、まだまだ人間にとって未知の世界が存在するだろうし、新発見と発表されるたびに飛びつかず右往左往せず、農耕民族の日本人の体にぴったりは野菜達だから、敗戦前の食卓を想像して日本食・野菜中心の食事を心がけたい。
(影の声:一月に一回程度のイタリヤンの中食やアメリカンの外食もしながらネ)