お盆と同級生と木漏れ日

  • お盆と木漏れ日のなかで昼食


「木もれび庵 たゆたゆ」の庭で木漏れ日の柔らかな光と風を感じて昼食をとった。
見上げると深い緑の木々が青い空のなかを泳いでいる。肩を寄せ合いながらザワザワとつぶやきながら。今日はお盆送り火の日である。浄土で身を清めている多くの亡くなった方も今日は、このざわめきと輝きを同じように感じているのだろう。
私の亡くなった父と母も今日はそばにいる。一緒に食べた昼食は、キューリの水キムチとトマト味の玄米チャーハン。ビールはエビス、友人からお祝いでいただいたありがたいアルコールも格段に味わった。

<キューリの水キムチ>昆布だし汁、おろしにんにく、しょうが汁、塩で味付けしてみょうがのスライスを入れる。その中に一塩のキューリを漬け込む。
<トマト味玄米チャーハン>クッキングトマト、にんにく、ピーマンと玄米を炒める。最後ににんにく醤油をなべそこから注ぎ味を整える。ケチャップ風味になる。

  • お盆と同級生


15日、中学の同窓会に参加した。
「木もれび庵 たゆたゆ」の真昼の気温は27度。車で走ること30分、阿蘇内牧温泉での気温は31度。さらに走り、およそ40分で九州自動車道のインターに着くと気温は34度。下界は熱いぞと言いながら高速自動車道2時間の走りで会場がある水俣市・湯の児温泉に着いた。
会場が間違ったのか見知らぬ人ばかり。いや数名友人がいたので間違いなく同窓会会場だ。やせた私やでっかい腹で歩く男性、幼顔から花粉いっぱいの大輪の花になった多くの女性、中学時代から一挙に異邦人の世界にワープした会場では奇声が飛び交った。
同窓会の冒頭、50才代で早くも先立った同級生に黙祷をした。昨日15日は敗戦記念日だが、無念の戦死を余儀なくされた兵隊さんと非業の死を強要された民間の方々も毎年この時期、自宅で過ごしています。同じように友よ!お盆の時には自宅で家族と一年ぶりの再会を楽しみ、そして語らってください。同窓会でも我々と一緒に楽しんでくれたと思います。

  • お盆


盂蘭盆の13日は迎え火。お供えは「お団子」「果物」「お酒」など。16日の送り火には「素麺」をお供えし、お墓では「般若心経」を唱えた。
誰もが帰らぬ人を身近に持っているが、その旅立った人たちは来世で”生きている”のだから幽明界は異なれどお盆での再会を喜んで宴を楽しく過ごそうと思う。
今は午後22時。昼間精一杯泣いたセミ達の声はしない。コオロギの声が漆黒の闇に響いている。虫たちの現世は短い。