青森のリンゴ園で言霊が全身を貫いた

10月12日〜15日弘前市での「人間国宝級!木村秋則氏の自然栽培リンゴ収穫&セミナー」に参加した。男女40名ほどの参加者は女性が多く、土にかかわる人や健康に関心ある人など職業も様々。無肥料、無農薬のリンゴ栽培のセミナーを以下、三回にわたって報告する。

【報告その一:参加しての感想】

  • リンゴ、野菜達へ注がれる木村氏の愛情

それは独りよがりのものではなく、”対象者(物)”に思いを込めて優しくアプローチする、対等の立場で目線を等しくして感情いっぱいの愛を注ぐような心情と私は感じた。

  • 全身・全霊での表現

そのような愛情は、リンゴ園に立つ木村氏の全身から感じる。一つ一つの言葉や表現、見つめるまなざし。昨日今日明日と毎日何時間もリンゴに問いかけるという。触れて見つめて語りかける姿を想像して、言霊に満ちあふれたリンゴ園、リンゴや野草や何億もの微生物、菌たちは何て幸せなんだろう。
木村氏は人間が秘めた未知の可能性を一つ引き出し自分のものにした。

  • 参加前と参加後の心情

正直いって、私が参加してここまでの心情になるとは予想だにしなかった。
人間すべての人々は、自分はまだ気づかない未知なるパワー、生命力を維持しているにもかかわらずそれに気づかない、引き出すきっかけを見出せないでいる。そんな多くの人の人生。私もそうだろう。ところが、木村氏はそれに気づいて現実に血肉化した。そして、腐らないリンゴ達と共に生活をしている。
この木村氏を身近に見て高揚した私の心。そして、改めて人間にある未知なる可能性、生命力を確信した。

  • 第二第三の木村氏を

人間を含むすべての生物は他の生物によって生かされている。つまり、自己は他者を内包した命をすべての人々が持っている。木村氏は、リンゴとの共生をもってそれを実現した。
木村氏以外にも各地では同じように”気づき”を得てがんばっておられる人たちがいるだろう。第二第三の木村氏になろうとする人や木村氏を追いこそうとする人たち。私の身近にもいるだろうし、このセミナー参加者もそうだろう。
ガイヤ、地球に宇宙からの天罰を思う。温暖化もその一つかもしれない。その時計を鈍らせブレーキをかけることが出来る人々は、この地球上に住む”同じ人間”である。そのような心ある人たちの実践に期待しつつ、”気づき”を得てそれを具現化する人たちがいること、多くのうごめきがあることを改めて否、新たに確信したセミナーであった。
運営されたスタッフの皆様ご苦労様でした。そして、感謝の言葉を心より送ります。