青森のリンゴ園で言霊が全身を貫いた

〜〜19日から続く

【報告最終回:木村秋則リンゴ園はユートピア

  • 天上界

天上界・リンゴ園に立つ最後の日が来た。
この地に立つ僕の頭は情報でいっぱいになったが、心は満たされていない。頭では確信して理解、納得は出来ているのだが全身を貫く何かが欠けている。帰宅して数日、欠けているものがわかった。
今日に至る僕の人生が、安寧の平々凡々な自分史を刻んできたところから、ドラスティックな気づきや目覚めがなかったことにその原因があるのだとわかった。多くの苦悩はあったと自分に言い聞かせても、刮目に値するできごとに出会っても所詮、直線道路でハンドルを切るだけでまっすぐ進んだだけだった。
脱サラして百姓になったときは、多くの人の口から「何故!?」を聞いた。金融機関という安定した収入源を捨てて百姓へ。それだけでも自分史では大事件なのだが、それも”頭”のなかでのできごとにすぎず、全身での行動ではなかったようだ。
立ち向かおうとしているできごとに真なる心を持って接することに一歩欠けていたことに気づいた。遅々たる進み具合になるかもしれないが、木村氏に一歩でも近づきたいという気持ちを持続させ努めて生きたいと思う。

  • レストラン


木村さんのリンゴを使うレストランで最後のランチを皆でいただいた。
砂糖を使わないリンゴジュースが甘すぎてなかなか飲めなかった。今日はベジタリアンを辞めて豚ばら肉の赤ワイン煮をお願いした。リンゴパイも満喫した。

  • 創立80周年


皆と別れて一人で美味しい喫茶店に入った。三日間も飲んでいないコーヒー。弘前では創立80周年というから老舗のほうだろう。

  • こだわりの飲み屋

弘前からJRで秋田に向かった。友人に再会できなかったので、一人で駅前を探して入った飲み屋の店名は「町家」。京都にいた頃の懐かしい名前。医食同源を謳った夫婦のお店は、マーケットに出回らない日本酒と家庭料理が美味しかった。夫婦は「是非、阿蘇に行きたいと思います」と言っておられた。

  • お土産


<きりたんぽとだまこ><稲庭うどん><いぶりがっこ><ハタハタ寿司><秋田の日本酒>
きりたんぽは秋田の友人から送ってもらったことがあり印象が強かったので買い、稲庭うどんはサラリーマン時代、研修で同部屋だった秋田の人から教えてもらっていたので買った。讃岐うどんも美味いがこれも負けずに美味い。漬物いぶりがっこは関西や九州には無い珍しさから。やはり雪国の食べ物は僕の舌に合うので大好きだ。