食の探求は田舎から

  • 田植えから4週間

今が腕白坊主の少年時代。丈も伸びて栄養を欲しがっている頃です。
植え付けしてから4週間ほど経つと葉も4〜5枚出てどんどん大きくなろうとする私の可愛い稲たち。かたわらでは草も出てくるぞ、水の中では小動物も泳ぎ回るぞ、カエルがにらんでるな、そんな小世界の水田を心うきうき精察しています。

多くの農家は草取りが大変といい、やむなく除草剤を使う。身体が楽になった一方で農薬付けの米を食べるリスクを負わなければならなくなった農を営む人たち。
田舎暮らしで多くを学んだがその一つ、「農家ほど苦労と不安を背負った仕事をする人たちはいないだろう」。

  • 手植え、疎植


上図は近くの水田。下図は我が家。
周りの稲と比べてみて我が家の稲たちは何か貧弱に見えてしまう。それもそう。一株が2〜3本の苗だし、株間が30センチもある我が家と比べ、機械で植えたところは本数多く、密植だから立派に見える。
大器晩成の稲だから心配するなと声をかけ、太陽をたくさん浴びて手足を伸ばし大きくなろう、と植えた我が家の稲たちよ、君らを信じていますよ。大きくなろうぜ。

  • 農園の野菜たち

標高650m.を超える畑だから地温が低い。しかも雨続き。自然農法「農園 ナ・ティーボ」の野菜たちはまだ小さい。自然界で鍛えられた君らは健康体だから自信を持て、と言いながらもくぐもってしまう声。
<なすは開花まであと数日かかるかな。”水で作れ”のナスは大丈夫と思う>

<落花生の成長は遅々たるもの。これから定植の畑土は粘土質で心配あり>

<かぼちゃはこごえてる。寒そう>

<ズッキーニにはこたえる低気温>

<キャベツは草に負けているのか巻いてくれない>

<ピーマンのつぼみがやっとやっとのぞく。てんとう虫はピーマンをお宿にして半月ぐらい>

<雨続きのため刈ることができないパン用小麦>

<土作りのための緑肥用・ヘアリーベッチ豆助だけ元気>

  • 裏山の生き物たち

孟宗竹が終わり「こさんちく」の季節。
孟宗の筍は土から少しのぞいただけで掘り出しになるが、こさんちくは20〜30センチ伸びてから採る。4〜5月の筍から6月のこさんちく、そして真竹と”タケノコ”の季節は長い。

田舎暮らしをするまでは知らなかったこさんちくだが、えぐみが少ないので私は好きになった。田舎暮らしの幸せは食にあり。多分、異論ある人はいないでしょうね。
さらに、10月にもなると昨年、信州の知人から苗をいただいたマコモだけもありますよ。天ぷらでいただこう。【2007.10.11ブログ参照】