稲刈りと稲架け

  • 出発


裏山から切った竹をトラックに積んで田んぼに出発だ。
長柄(横木にする)は曲がらないように太い竹、それを支えるオダ足(8本の竹)は少し細い竹。いずれもしっかりした竹を切った。太い竹は約5メートルを7本、細い方は2メートル8本づつの計56本で大丈夫だろう。
軽トラにこんな長い竹を積んで走るのはチョッピリ心配だけど、田舎の風景には溶け込むので気は楽だ。疑問や迷惑に感じない当然至極の風景だから。

  • 現地到着

日除けと休憩場所のために「コールマンターフ」を張った。


早く刈ってよ!と言わんばかりに稲穂が垂れている。僕たちもこの日を待ち焦がれていたんですよ、お稲ちゃん。
**何故、手植えに手刈りに天日干しか?。。。。。。だって、それは田舎暮らしの醍醐味だから、それに口に入るものは人間の手を使って優しく世話をしてあげた方が良いと思うから、天日干しは太陽のエネルギーを蓄えて養分が実に集まるからですよ。

  • 稲刈り

嬉々としながらも恐る恐るの刈り出しです。
頭の中は真っ青。つまり、秋の空のように輝きと満足感でいっぱいになり無心状態というところかな。
疎植と3本植えのため刈りやすいのだが、動きは大きくなるので疲れは出てくるかもしれない。中腰で大股に歩幅をとるのは、ハードなトレーニングをやっているようだ。


刈った稲は、結びやすいように置いていく。刈る鎌は「のこぎり鎌」。この鎌はとても切れやすく使いやすい。

  • 結ぶ



稲の結束用に紐は使わない。去年のわらを使う。
ワラの根元になる「はかま」を取り除き、湿らして切れにくくして使う。2本ぐらいでワラに巻きつけて両端を交差、それをねじって稲束にねじりこむ。意外と安易な結び方なので解けそうだが、これでいいとのことである。遠くから「私刈る方が良い。ザクッと刈れて気持ち良い。結ぶのは止め」と聞こえてきた。ワラ結びは面倒感が強いんだな。

  • 竹を組む



稲架け用の「オダ足と長柄(ながら)」を組んだ。
横木の長柄を支える支柱は、両端が3本。真ん中には2本とした。3本の結び方は、1本づつ紐を2回巻きつけ最後に3本を結ぶ。3本をまとめて結んではいけない。理由は、まとめ結びは連れ落ちるから。横木と支柱は結ばない方が倒れた時の被害最小限になるそうだ。これらも田舎暮らしで学んだことである。知らない世界がたくさんあり、感謝です。
横木に稲を架けるときは、7対3にワラ束を分けて架けた方がたくさん架けられるとのことである。

  • バインダー

隣の田んぼでは、「バインダー」なるもので稲を刈っていた。

刈りと結束がいっぺんにできる。その後、架け干しにするそうだ。《このおじさんは稲架けの木や竹を軽トラで運ぶ時、あまりにも長い木のためか道路を引きずりながら大きな音を立てて来た》
私に田んぼを貸している農家の方は「コンバイン」。これは、稲刈りとワラと実の分離を同時に完結してくれる。この場合は、天日干しではないから米(実)の乾燥は屋内の機械乾燥になる。広いスペースに手植えや手刈りに天日干しは無理なんだな〜。米の販売(業)となればそうなるのかな?これでは無農薬米、天日干し米は市中には出回らないだろう。

  • 初日は半分

昨日の雨でぬかるみ、今日は昼からの刈り取りになった。残り半分は明日にしよう。