お米ができました

  • 天日干し


お日様の力をもらいお米が乾燥、完了しました。稲架け(はざかけ)と言うお米の天日干しの日数はおよそ3週間。テスターで計ると水分は15.1%になり、完璧でした。
機械乾燥が一般的になった昨今、昔からの方法である太陽と風で乾燥させる方法は”ゆったりのんびり”のお米作りの最終段階です。
自然の営みにゆだねる方法は、人工的なものよりなんとなく落ち着きを与えてくれると思いませんか。



天日干し後の脱穀ー稲藁から籾(実)を剥ぎ取る脱穀の方法は「ハーベスター」なる機械で行いました。昔は「千歯こぎ」でエンヤコラ!と藁と籾に分けたそうだ。その後「唐箕」(とうみ)でエッチラコッチラ!とナンヤカンヤのごみを飛ばしたと言う。
機械乾燥のときは、「コンバイン」が登場して脱穀してくれる。

  • 籾摺り

次のステップは籾から籾殻を外し玄米にする工程、「籾摺り」になる。
この作業は、精米所やライスセンターにほとんどの農家が依存しているようです。

  • 新米


これは籾摺り後の玄米。籾袋一袋で玄米20キロを越えていたから出来は上々でした。
私は、無農薬米に農薬米が混じるなど他人の米が混在しないよう、信頼おける精米所に頼んで籾摺りを行いました。すこし”ほた米”が混じっているがこの程度は良しとしよう、と自分に言い聞かせ、チラホラ見える緑米も幼い米だから、これは味を深めてくれるでしょう。

  • 白米はカス

私は玄米を食べるので白米に精製はしません。白米は粕(かす)と言われ、玄米に含む糠は、健”康”な米と書きます。
農家の命はお米、しかも銀シャリ(白米)が最高の幸せだったとよく聞きます。「白米が食べられる幸せ」と言う何事にも変えがたい時代が存在した事実を忘れないようにしたいと思います。
でも糠に命があることも知っているから糠は別途、料理や飲食で取っている方もいるようです。
1998年、京都で開催された米ぬか国際シンポでの多くの米国研究者の発表が注目され、米ぬかの効用に驚異的なものがあることは世界共通の認識となっており、日本人としてはとても嬉しいことですね。