田舎の葬儀は「部落」が総出のイベント

正月から連日の火葬、この寒さではどこの火葬場もそうらしい。
きょうは葬儀場の遺族の様子はやめて、慣習というか因習なのか「しきたり」が大手を振るうのお話。
「しきたり」の大風呂敷に包まれて田舎の葬儀は進行する。
「部落」内から葬儀を出すときは、一世帯から夫婦二人必ずお手伝いしなければならない。これは契りのようなもので、これを守らなければ「罰金」がある。
 (この因習も少しづつではあるが、変化の兆しありというところです)
 (本音は、早く改めてほしい。真のもやいの精神を生かして)
ボランティア、いや動員された女性軍は食事の準備がすごく大変。お通夜の夜食準備で昼からバタバタである。一つの「部落」30〜40人の女性が半日走り回る。お通夜に来る人は「お夜食米料」”おめざ”とも言うのだろうか、つまり金一封を包んでくる。昔はお米をもってきてそれを炊いていたらしいが。
葬儀の当日は、早朝から続々と参列者がくる。一人一人に対して一膳が出される。「おとき」(斉)というが「精進落し」とは趣が異なるようだ。お変わり自由の味噌汁にご飯、「おひら」という煮しめが四種類、「おつぼ」という駄菓子が四種類、おしんこなどが載ったお膳がひかれては運ばれて、めまぐるしい。
そして葬儀本番の時間には、なぜか人がめっきり少なくなる。
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失敗談::「お夜食前料」と香典の袋に書いた悲しい人がいた。そうです相棒の魔女キリコです。正しくは「お夜食米料」。キリコは思ったらしい、夜食の前に出すから"前料”なんだと。知らぬが魔女、、、だから勘弁してね。
香典を整理する遺族には、悲しみのなかに突然の笑いであったろう。これも魔女の特権かな??