月のリズム、太陽のリズム、旧暦の季節暦は楽しい

  • 春告げ鳥が鳴いた

今日、満願寺農園そばの竹林で「ホーホケ」と鳴いた。
ウグイスのひな鳥の初音であるが、まだ幼い鳴き声だ。関西弁の”あほけ”にも聞こえる。
4月になると大人になり、成鳥のオス鳥としてりっぱに<縄張り鳴き>をする、「ホーホケキョ」とつやを出す。更に、これでもかと「ケキョケキョ」と<谷渡り鳴き>を響かせメス鳥を呼ぶ。
メス鳥はこんなに気高く鳴けないので笹に隠れて「チャッチャッ」と<雀鳴き>である。
鳩が「クックッ」雀が「チィチィ」、ここ数日の春めく気候であちこちがざわめく。そのうち猫の恋が昼夜を問わず火花を散らすだろう。
こちとらはコタツに足突っ込んでるのに小動物は「春だッ春だ」とかしましい。

  • 明日からは『雨水』(二十四節気・にじゅうしせっき)、雪解けの季節である

雪が溶け、雨が降リはじめ、農耕の準備だ。
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この時期、季節暦が伝える言葉は【土の脉(つちのしょう)うるおい起こる、霞みはじめてたなびく、草木萌えいずる】である。
自己流に解釈しよう。
  〜〜山々の雪が溶け、雨も多くなり水の流れができる。畑がしっとりになる。春は霞みわたり「霞みか雲か」の旧文部省推薦の詩もある。草木が芽ぶき、萌えいずる恋の季節である。〜〜
         *芭蕉「春なれや名もなき山の朝がすみ」

  • 今日までは『立春』だった

寒明けの寒さの中で「春立つ」季節だが、おおいにまだまだ「余寒」が肌を刺す。
東洋の占いでは『立春』は新年の起点とされ、節分までは前年の生まれ年になると言われている。
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立春』の季節暦は【東風(こち、はるかぜ)氷を解く、ウグイス鳴く、魚氷をのぼる】
自前の解説。
  〜〜寒風は北風や北西の風だが、春風は東から吹く。でも氷を解くとは大仰な言い方だ。でも偉大な自然を表現する時はこれぐらいがふさわしい。そして、ウグイスの恋のさえずり。ここでの氷は、川の冷たさの表現だろう。魚は、早春に産卵のため川をのぼる公魚(わかさぎ)のことか?〜〜
いまや湖で孵化されているワカサギ。琵琶湖の余呉湖や北海道のなんとか?湖で氷に穴を開けワカサギ釣りに挑戦し、フライにして食べたのは遠い昔の思い出。