”浅き春 幼き顔は 野草たち”
- 満願寺農園は春の野草で混雑してます
畑のあっちこっちに春の野草たち、写真の左上から蕗のトウ、ヨメナ、タビラコ、ナズナ、ユキノシタ、アザミ、ヨモギ。
- 蕗のトウ
地下茎から葉の出る前に大きな鱗片に包まれた花蕾《蕗のトウ》が出てくる。だから毎年同じ場所に顔を出す。
日本の古書には「ヤマブキ」で登場するようだが、フキ味噌は日本だけだろうか?阿蘇の冷水で育てたお米にのせて食べた。とっても最高!!
海辺にある「ツワブキ」も茎をキャラブキ、油いためなどで食べる。この油いためを食べたことがない方は、一生の不覚ですぞ。
古来の書物には、『心肺をうるほし、五臓を益し、煩いを除き、淡を消し、咳を治す』とある。
虫刺され、利尿に良い。
「タビラコ(田平子)」は「春の七草」の「ホトケノザ」のことといわれたことがあったが、それは違うようで「ホトケノザ」という種は現にあり、これも「春の七草」ではない。説は多いようだ。
手を広げるロゼット状野草を「仏の座」というのかも知れない。
しかし、ロゼット状とは地表にへばりつくような状態を言うが、冬の寒さではほうれん草なども特にタアサイなどはやさしく育てるか厳しくするかで葉が立つか寝るか、全く異なる。
「ナズナ」もロゼット状になる。
何故冬の野草はロゼット状になるのだろう。
生命(いのち)から考えると、生きようとする植物は【光合成】を全身でしたい、そのために茎は短く、どの葉にも日光があたるように下にいくほど葉柄を伸ばして放射状に展開する。
野菜もそうだろう。
しかし、現代の冬野菜は大部分が温室育ちだから、ロゼット状にはならない。ということは本来の生き方ではないから野菜の体内も弱い、養分質も低いし機能性も劣る。
冬は自然の畑には野菜が少なく、野草が多い。スーパーに品揃う野菜、これは私たちが必要とする冬野菜ではないのかもしれない。
胡麻あえ、辛し和え、酢味噌和えなどいいが、やはりてんぷらがいい。
《雪の下》とも言う。雪が積もっても青々しているから。
《石割草》とも言う。
血を浄血する、神経痛や胃腸病に薬効ありらしい。
- 大自然の恵みで楽しくて生き活き
これからもどんどん出てくるでしょう野草君。
春は楽しい、何故だろう。
縮こまった身体に頭までも負の状態になった冬とおさらばできるんです。初日の出に拝み、早春にホッとして春時雨、梅に明日を思い、水温み山笑う風景に春を全身で感じる、遅々と進む季節の移ろいを体内リズムで受け止めるのですから、これは喜びです。
大自然万歳、野草たちよありがとう。
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これから順次満願寺農園で仲間になる野草はハコベ、ゲンノショウコ、オオバコ、セリ、ヤマミツバ、ノビル、スイバ、ギシギシ、スギナ、カキオドシ、カタバミ、タンポポ他にもう忘れていないかな。