ジャガイモの花は何を語る

ジャガイモの花

満願寺農園のジャガイモも花をみせている。

  • ジャガイモのルーツ

原産地は南米チリのアンデス高原。南緯20度前後、海抜2、000メートルの高地だが赤道に近く太陽が強烈。日本のジャガイモ産地北海道は北緯40度前後、つまり昼間の温度と夜の温度の差が激しいということになる。
温度差で言えば、ここ阿蘇、特に小国郷は適地になるかな。

  • ジャガイモはナス科の陰の世界

ジャガイモはナス科。ということは体が熱い夏などに食べるもの、身体を冷やす食べ物なんだ。カリウムが多い陰性の野菜になる。
夏に北海道で食べた男爵は美味しかった。あの味は忘れられない、その時には塩をつけなかったような気もするが、普通は陽性の塩をかけてジャガイモの陰性を中和するほうがいいらしい。
”魔女キリコ”が関東地方での料理に「せいだのたまじ」というのがあるよ、と言う。小さいジャガイモを使い、だし汁、味噌でゆっくり煮るらしい。

  • ジャガイモの芽かき

慣行農法というか営業する農家は芽かきをしなさいという。
地中の種芋から芽が出るけど葉ばかり繁ってイモが大きくならない理由で芽かきをしなさいという意味だが、私はイモが小さくてもいいので芽かきをしない。小さなイモの煮っ転がしが美味い、揚げたイモに塩かけて味噌かけて、これも好き。

  • シュタイナーの言葉

「健康と食事」1992年2月20日第1刷発行、Rudolf.Steiner著、西川隆範訳、イザラ書房発行

『(略)・・・植物は根、茎、葉、花からなっています。・・・(中略)・・・根は塩分を含み、花は油を含んでいます。根を食べれば私たちの内臓に多くの塩分が入ってきます。この塩分は脳までいたり、脳を刺激します。たとえば、頭痛に悩む人が根を食べるのはとてもよいことです。・・・(中略)・・・ジャガイモは塊茎です。それは、完全には根にならなかったものです。ジャガイモを食べるということは、完全には根にならなかった植物を食べるということです。ジャガイモばかり食べていると、頭のなかにはなにもはいっていきません。すべては消化器官のなかにとどまるのです。・・・(略)』
シュタイナーは、植物は「太陽系全体の恵み」である、と述べている。地球の、人類の生誕を知れば納得できる言葉である。

  • 花の言葉

7月24日の誕生花がジャガイモ。花言葉は慈善、情け深い、恩恵。