人間と繋がっている植物と動物

かまきり

古代中国の季節区分法の一つ、”芒種”は「芒(のぎ)のある穀物を稼種(かしゅ)する季節」とある。”芒”の語彙は穀物の先端の細毛、他にはススキということだから、私なりに解釈して「米とか麦の種をかせぐため、豊作を願いながら蒔く」とこの季節を理解しよう。
この付近では、ほとんどの田には苗が植えられている。この風景はとても安らぐ。川も田も水が温むこの時期には”ホタル”が舞う。

  • 芒種”の前半は”カマキリ”が生まれるとある

イチゴを摘んでいるとカマキリがいた。しかもまだ青く小さいカマキリだ。何歳だろう?
百姓には小さな世界や生き物の世界が見えて楽しい。

  • 冗談か本気なのかこんな話を聞いた。

「トウモロコシが丁度いい、明日採ろうよ、と言って翌日見たらハクビシンがほとんど食べてた。人間の声がわかるんだよ」「あんたんとこはいつ採る、どこかできいてるから小さな声で言い」
生き物も人間の話を聞いてる、人間以上に感じてるのだろうか。そういえばこういうことがあった。カラスがたくさんうるさいので「あほカラス、あっちにいけ」と言った翌日キュウリやトウモロコシが突付かれていた。それ以来、カラスを無視している。畑は何とか無事だ。
鳩は豆が好きで、大豆の種を蒔いたらどこで見ているのか必ず畑をやたらに突付きに来て種を食べる。防御策としては、新聞紙を蒔き床にのせて、片側だけひらひらさせるとビックリして近寄らない。

  • 植物も人間の心が読み取れる

「植物の神秘生活」ピーター・トムプキンズ、クリストファー・バード共著、工作舎発行から抜粋

p49「(植物に対して)焼くぞ、根こそぎにするぞ、という威嚇に対していっそう大きな不安を持って反応するのかを立証しはじめた」「毎日起きるとき、私は枕もとの葉を見つめ、その葉が生き続けるよう念じましょう」p59「植物は人間自身の延長であると理解してやることです。すると、誰でも植物の生体電場と、あるいはその場をとおして第三者の思考過程や感情とも、相互に影響し合うことができるのです」p62「われわれは自分の身体の個々の細胞の中へ入って行き、精神状態によってはいろいろな仕方で細胞に影響を与えることができる。いつの日か、こうした方法で病気の原因が説明されるようになるかもしれない」p541「植物から切り取られて挿し木された枝はその母親(おや木)の放射の恩恵を受けていて、これが断たれるとやつれてしまうのではないか、と思ったのである。母親植物を根こそぎ全部焼き殺してしまうと、母親のなくなったその子は、母親の健全な類似の若枝と同じように育たないことを、夫妻は発見した」